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カナダの自然に魅せられて  ~リスを探して10日間~ (1)

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私たちもベランダで美月の手料理をご馳走になった。

ロストバゲージのおかげで、このときまで食事らしい食事が出来なかった。お腹はもうペッコペコ。美月の友だちがカナダ北部で船を出してサーモンを釣ってきたらしい。そのサーモンのグリル蒸しをご馳走になった。本場の生のサーモンにハーブとレモンが良く合った。手は混んでいない料理なのに、とても美味しかった。

「美月ちゃん、お料理上手になったね。よく作ってるん?」
「ありがとう。節約のためにほとんど家で作ってるよ」
「美月はダイエットのために1食は野菜だけにしてるんやね」
と姉が言う。

ビールもカナダのビールを出してくれた。軽いビールだった。
(日本人にはやはり日本のビールが一番美味しいのかも知れない。因みに、カナダでの飲酒は厳しいと言う。戸外では一切飲んではいけないという法律があるらしい。お酒を売るのは酒屋さんだけ。自動販売機でも売っていない。というか、ジュースの自動販売機さえほとんど見当たらなかった。)

ゆったり景色を眺めながらの夕食だった。


眼下には高速道路やスカイトレインも走っていた。高速道路には側道があって、自転車専用道路がついていたのが珍しい。

「このマンションにはプールとジムが付いてるのよ。このあたりのほとんどのマンションには付いてるみたいよ」
と美月が言った。
なるほど、そういえば、外を通ったときにジムの器具が並んでいるのが見えた。
わざわざ会員になってジムに通わなくても、自分の部屋があるマンションに付いているなんて、なんて便利で安上がりなんだろう。
バンクーバーでは、それが普通とは、なんと羨ましい。


そういう風に景色を見ながらゆっくり食事をしていると、美月が、

「公園へ行くんやったら、早く出ないと…」
「え!?今から出かけるん?」

食事を始めたのが、午後7時の少し前。しかしバンクーバーの空はまだまだ薄明るい。
緯度の高いバンクーバーは夜8時を過ぎても明るいのだそうだ……感覚が狂っちゃうな。

私たちのバンクーバー滞在は2泊3日の予定で、そのうち1日は美月がお世話になっている船長さんのお宅を訪ねる予定だった。だから市内観光する時間がほとんど取れないのだ。

そこで、慌てて食事の片づけをして、クィーンエリザベスパークに行くことにした。