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七不思議解明部

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帰り道。俺と知里は他愛のない話をしながら帰っている。
これもいつもと同じ光景。何も変わらない。
話をしていたら喉が渇いたな・・・。
そんなことを思っていたらナイスタイミングで自動販売機を見つける。
ラッキー。ちょっと水でも買ってこようっと。
知里に水を買うと言って2人で自販機の前まで来る。
ポケットに手を入れて財布を・・・取り出したかったんだけど・・・。
財布を・・・財布・・・って!!ポケットに入ってないじゃないか!!
両方のポケットを確認、更には鞄の中も確認する。
が、お目当ての財布はどこにもなかった。
「え〜・・・どこかに落としたんじゃないの〜??」
落とした・・・??まさか教室の前でぶつかったあの時に落としちまったのかな??
もしそうだとしたら教室の前に俺の財布が落ちているということに・・・。
はぁ・・・仕方ない。面倒だけど取りに戻るか・・・。
知里に財布を取りに学校へ戻る事を伝える。
知里もついて来ると言ってきたけどわざわざ俺の財布のために
面倒なことに付き合わせちゃ悪いと思い先に帰らせる。
俺は知里とは逆方向に走り出して学校へと向かった。
学校にたどり着いたときはもう夕方で日が沈みかけている。
早いとこ財布見つけてさっさと帰ろう。
俺は上靴を履いて自分の教室の前まで歩いていく。
教室の前の廊下には案の定黒い財布が落ちていて、その中身を確認する。
・・・うん、間違いない。俺のだ。良かったぁ〜取られてなくって。
その財布をポケットに入れて俺は帰ろうと歩き出す。
廊下を突き当たって階段から下におりようとしたが・・・。
俺は突き当たった目の前に見覚えのない教室を見る。
こんなとこに教室なんかあったんだ・・・。
扉の上には「七不思議解明部」と書いてある。
へぇ〜・・・ここが噂の七不思議解明部か・・・。
時間の無駄遣いをするための部活動。
ただ、どういった人がこの部活にいるのかっていうのは興味はある。
俺は扉に手をかけ、ゆっくりと横に滑らせる。
うわ、暗いな・・・なんで電気点けないんだよ。
もう夕方だぞ・・・しかもカーテンも閉めちゃって・・・。
暗いという以外は特に何もない。
特別誰かがいるってわけでもないし・・・帰るか。
その時だった。入り口の扉がガラッと開いた。
そっちに目を向けると人が1人懐中電灯を持って立っていた。
それは帰るときぶつかった人物だったのだ。
「君は・・・」
相手がボソッと呟く。相変わらず暗いぞオイ・・・。
ここは相手にしないほうが良いな。
「勝手に入ってすいません、もう出ますから」
と、俺は言い残しその教室から出ようとしたが・・・。
後ろからガシッと腕をつかまれる。
俺は想定外の行動にビクッと身体を一瞬震わせる。
そして相手の口から出た言葉がまた衝撃的だった。
「入部希望者だねっ!?」
「ハァ!!????」
さっきまでのドス暗い顔と違って暗い顔。
暗い顔ってことには変わりはないが先ほどより活き活きしてるのが分かる。
でも入部希望者って・・・勘違いされたままじゃマズイ。
「いや、俺はちょっとこの教室に入ってみただけで・・・」
「照れなくてもいいさ〜。ようこそ!!七不思議解明部へ!!」
も、もうこの人には俺の言葉など届いちゃいない・・・。
こうして俺は半強制的に噂の部活動に入部となってしまった。
しかし、この強制入部がキッカケでいつもとは違う日常を送る事になる。
そして俺の今までの考えが大きく変わるキッカケにもなった・・・。
作品名:七不思議解明部 作家名:寺島涼牙