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ハロウィンの夜の殺人

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「ダナエさんのことよ。彼女は犯人じゃなかったわ。だけどあなたは最後まで彼女が犯人だと信じて疑わなかった。もしドランが真犯人に気付かなかったらあなたは無実の人を刑務所に入れるところだったのよ」
「ああ、ダナエのことね。気付いてたわよ、彼女が犯人じゃないということくらい。最初からね」
「じゃあなんで彼女を逮捕させる様なマネしたんだよ」
「無実の彼女を犯人にしようとすればあなたが反発することは分かってたわ。そして自力で真犯人を見つけようとすることも。私はあなたの推理が見たかったわ。久しぶりにあったあなたの推理をね」
「それだけのためにか?」
「もちろんあなたが最後まで正解にたどり着けなかったら私がアマンダが犯人だと宣言するつもりだったわ」
「だから証拠も揃えてたわけか。だけどお前の捜査方法は少々強引すぎるぞ」
「捜査方法なんて関係ないわ。真実にたどり着けばいい。ただそれだけよ」
「相変わらず冷たいな。そう言えばお前いつからアマンダが怪しいと思ったんだよ」
「ミッシェル、ダナエ、アマンダの三人がスミスを愛していると関係者に聞いたときからよ。あなたと行動を共にしていたダナエが無実なら残っているのはアマンダだけだわ」
「なるほど。さすが名探偵だな」
「あなたもなかなかの推理だったわよ。あなたきっと探偵になれるわ」
「ドランには無理よ」
クレアがニヤリと笑って言った。
「私がいないと何も出来ないんだから」
「それはこっちのセリフだぜワトスン君」
「言うじゃないホームズ」
二人はしばらく笑い合った。
それを見ていたフローラの顔にも自然と笑みが浮かんだ。
「そろそろ行かなきゃならないわ」
フローラは懐中時計で時間を確認すると腰を上げた。
「列車の出発時間があるから」
「それじゃあお別れだな。でもお前とはまた会えそうな気がするぜ」
「私もそう思うわ。じゃあねドラン。クレアちゃんもまた会いましょうね」
別れの挨拶を告げるとフローラは駅に向かって歩き始めた。
「二度とごめんよ」
クレアがあっかんべーと下を出しながら言った。
「まあ、そう言うなって。根はいい奴なんだから」
「どこがよ」
二人はしばらくくだらない会話を楽しんだ。
「それじゃあ、帰るか」
「そうね」
「事件が終わってようやくのんびり出来るぜ」
「そんなことよりお腹減ったわ」
「それじゃあ今日は特別にレストランでハンバーグ食わせてやるよ」
「やった!」
作品名:ハロウィンの夜の殺人 作家名:逢坂愛発