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プロローグ

　その出会いが私を変えてくれた。父の仕事の都合で転校ばかりしていた私には友達がいなかった。小さかった頃は転校した学校にいるクラスメート達と仲良くした事もあったけども別れる時に物凄く泣いた事が記憶に残ってる、転校して１つの町にいられる時間は長くて１年間、短くて１月って事もあった。分かれる時に辛い思いをするくらいなら始から一人の方が良い、そう思った私はいつしか友達を作らなくなっていた。そんな生活が何日も続き６年の４月の始め、私は本土からフェリーで30分ほど掛かる星上島と言う島にある学校に転校する事になった。
　転校してからもうすぐ１月になろうとしていた。クラスメート達とはそれほど親しい訳でもなく悪い訳でもないそんな関係が続いていた。今回もこのまま終って転校するんだなと思っていた時、私は彼等と出あった。