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完結してない過去の連載

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愛しのラプンツエル


深沼奈美子26歳。
大手株式会社で秘書をしています。
なにごともぴったり決まってないのは大嫌い!!
T大卒の社会人です。
しかし最近の世の中はだらだらとした若者が多すぎる!
若者代表として私がしゃきっとしなきゃ!!
...そんな時、
「はっっっけん!!!!!!!!!」
突如金髪の男が入ってきた。
...8階の窓から。
「ラッキィ!ラプンツエルしかいないじゃん!!」
は...?
ラプ...??
「どうも姫様!!護衛にあがりました!!」
え...?!
姫って...??!!
「...私?」
「もちろん!!」
・・・
「どうして逃げるのー?!」
「あのねぇ!!私は今日B社と無事成約しなきゃなんないのよ!!変人に付き合ってられるか!!」
「なにいってんだよ!君はラプンツエルだよ!」
「なんの証拠が...」
「...首」
「!!」
「草形のあざがあるでしょ?」
「...っ」
「僕が守ってあげないと、君、殺されちゃうよ?」



ラプンツエルって...
ラプンツエルって...
あの童話の?!
「あのね、姫様の前世のラプンツエルは魔女の生贄にされるはずだったんだよー?だけど両親の王様達が来世が26歳になったらあげるからとか無茶苦茶なこと言い出したからもー大変!!今度こそ約束守れって魔女に攻め立てられてさ!!だから僕が姫様を守るために未来にぶっとばされたの」
「....」
「あれれ?姫様??」
「あんたなんで顔中包帯巻いてんの?」
「あぁ。これ?姫様に本当の顔を見せられるのは婚約者だけなんだよー♪」
「...あっそ」
だめだ。こいつ狂ってる。
あざのことで一瞬信じかけた私が悪かっ...
『ガサガサガサガサ...ッッ』
「きゃああああっ」
突如巨大な鷲が現れた。
ってか私に向かってくるんですけどー?!
「だから言ったでしょ!!」
『ザッッガシュッ!!!』
一瞬にして鷲を倒す。
「ふ...ふあ...」
「姫、ご無事ですか?」
「あ...あんたの名前を聞いてないわ。」
「№2、と呼ばれてました。」
「...ミケ。あんたの名前は今日からミケよ」
「...喜んで!!」

「でも、なんでミケなわけー??」
「ずっと可愛がってた猫がミケって言うんだけど、先月死んじゃったのよ」
「ふーん僕に似てた?」
「目が、ね。てか包帯で目しか見えないんだけど」
「...ミケ、か。」
「なに?嬉しいの?」
「僕らの世界では猫は神の子なんだ」
「へ−..」

可愛いこいつ。(男だけど)
「てゆうか№2ってなによ?」
「あのね、本来なら№1の兄さんがここに来るはずだったんだけど、死んじゃったんだ。だから№2の僕が変わりに護衛にきたんだ」
「あ...ごめん。こんなこと聞いて...」
「いや、いいよ。姫様は優しいんだね」
(優しい?!)
この私が?!
若くして仕事の鬼と呼ばれているこの私が?!
普段はクールビューティーなのに仕事しだすと急に熱血になるとか噂されてる私がぁ??!!
「ミケにはかなわないわ...」
「そ??」
作品名:完結してない過去の連載 作家名:川口暁