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律姫 -ritsuki-
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novelistID. 8669
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君ト描ク青空ナ未来 --完結--

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おまけ小話



*本編があまりにも色っぽくない感じで終ったので、二人の日常を垣間見るお話のオマケです♪
*・・・というわけなので、18才未満には相応しくない表現がありますが、自己責任でお願いしますm(_ _)m



SHOPPING HAPPENNIBG



「空流、買い物に行きませんか?」
珍しく誠司が一日中休みの日。天気もよく、外出には丁度いい気温。
誠司からの誘いに、空流は嬉しさとちょっとした驚きを感じながら顔をあげた。
けれど、ふと思ったのは誠司が1日中休みを取ることができたのは久しぶりだということ。
「でも、休まなくて大丈夫なんですか?」
丸一日中休みが取れる日なんて滅多にないのに、それを買い物なんていう労力に費やしてしまって本当にいいのかと心配になる。
「大丈夫です。うちでのんびりするのも良いですが、空流と街に出てみるのもデートみたいで楽しそうですね」
デート、という聞きなれない言葉に空流が顔を赤らめるのを誠司が微笑ましく見つめていた。
それに気付いた空流は照れ隠しに質問を投げる。
「何を買うんですか?」
ちょっと恥ずかしいけれども、思ってみれば誠司と買い物に街に出るなんてことは初めてで、ちょっとわくわくした気持ちにもなる。
「何でも。空流の欲しいものを」
予想外の答えに、朝食を食べる箸が止まった。
「え、誠司さんのものを買うんじゃないんですか?」
「いいものがあれば、自分のものも買いますよ」
こういう答えではぐらかされていることは、分かるようになってきた。
「この前も色々買ってくれたばっかりじゃないですか」
最初に用意した家具が置いてあるだけの空流の部屋が殺風景だといって、時計や置物を一緒に選んで買ってもらってしまったばかり。それは通信販売のカタログを使っての買い物だったけれど。
それだけでなく、誠司には空流の好きそうなものを見つけると、そのたびに買って帰ってくるという癖がある。そろそろ出回り始めた秋冬ものの防寒具だったり、新しくできた洋菓子店の商品だったり、毎度毎度違う物だが、週に2〜3日はお土産を持っている。
それが少し楽しみに思うところもあるし、買ってくるものはどれも文句のつけどころがないから、何も言えない空流だが。
・・・でもやっぱり、こんなにもらってばっかりなんて・・・。
甘やかされたことがない空流にとってみれば、なんとなく落ち着かないのだった。

「それで空流は買い物に付き合ってくれますか?」
もう十分いろいろなものをもらっているのだけれど。
そう思っても、商品の実物をみながら一緒に選ぶというのは初めてかもしれなくて、それを思うとちょっと楽しみになってしまったことは否めない。
「はい、もちろん」
朝食を食べ終わって、片づけたら出発することとなった。