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グリーンオイルストーリー空の少年たち 2

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「引退して余生を楽しむにはまだ、早いんじゃないのか。」
「あら、そうね、ロブにこのもちもち肌を愛撫してもらってから引退しなくちゃね。」
モナは芋虫のようなむくんだ手を胸の谷間がみえるまで開けた首元においた。
ロブとカスターはふたりして、嘔吐するしぐさをしてみせた。
「あら、ご挨拶ね。」
モナはふっくれつらをすると、タラップにのり、機体に戻ろうとした。
振り返って言った。
「うでの良い板金工と塗装工がいたわよね。修理もお願いしていいかしら。」
「早急にやらせてもらいますよ。レディ・ロマーノ」
「あせらなくてもいいわよ。奇襲を受けて修理をしているって局には連絡するから。」
そういうと、モナは中に消えていった。

ロブは、一部始終をビニール越しのついたてでみていたレインにむかって、手首を折り曲げて振ってみせた。
レインは、外のドア越しにいって、下を除いた。
「ジル〜」
ジルが顔を上げるのを確認すると、手首を折り曲げて振って見せた。
ジルは、レバーをおろし、吐出量を確認して、伝票に書き込んだ。それをもって階段をあがりはじめた。

ロブはまた、電動昇降棒にのぼった。
「キャス、ディゴとジェイにデッキへ来てもらってくれ。」
「アイアイサー」
カスターは敬礼をすると、ホースの取り外しを行い、締めなおして、ついたての奥にいった。
机があり、マイクがあって、スイッチを押した。
「業務連絡、業務連絡。パテとメイクの注文がはりました〜ん。」

ドックには、食堂があって、そこに汚れた作業着をきた、マッチョな男やら、ビン底めがねをした痩身な男やら、たくさんの男たちがたまっていて、食事をしたり、本を読んだりして休憩するものがいた。
業務連絡のアナウンスが響いて、ストレッチをしていた屈強な男が食堂から出て行った。
道具がいっぱい置かれた部屋にその男が入ると、塗料缶を抱えて部屋の窓から外をのぞく男がいた。
作業着の上に分厚いいろんな色がまじったエプロンをしていた。
「ジェイ、なにが来ている。」
「伝書鳩が来てる。派手にやられてるな。カラスにやられたかな。」
「出目金の伝書鳩か、だったら、どんくさいから、目をつけられたんだろう。逃げ切れたってことは、腕は確かってことか〜。」
「ディゴ、俺たちに仕事があるのは、ロブの甘いマスクのおかげなんじゃないのか。」