GOLD
2 出た、と思ったら出た
三日目の昼、信二の金属探知機が甲高く鳴った。
「ピンポイントです!」
三人が一斉に集まる。
掘る。掘る。汗が落ちる。
スコップの先に、鈍い黄色が見えた。
「……来た」
達夫の声が震える。
土を払うと、指先ほどの金塊が姿を現した。
「本物です!」
信二がテスト液を垂らす。
「本物だ……!」
「登録!撮影!僕のチャンネル人生最高回です!」
三人は抱き合い、転び、また立った。
だがその夜、安宿のドアが叩かれた。
⸻
3 強盗は陽気にやってくる
「ハロー」
ドアを開けると、二人組の男。
一人は筋肉、もう一人はサングラス。
「いい金、掘ったらしいな」
ナイフが光る。
「オーストラリアは銃社会じゃないって聞いたんですが!」
山ちゃんが半泣きで言う。
「ナイフはセーフだ」
達夫はゆっくり立ち上がり、金塊の入った袋を差し出した。
「持ってけ」
「達夫さん!」
「いい」
男たちは笑い、去っていった。
床に残ったのは、山ちゃんの落としたGoProだけだった。
⸻



