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SF風大東亜共栄圏

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「試験が行われたうえで、実際には、その試験の失敗は許されない」
 ということになる。
 それだけ、
「パラレルワールドは、完全でなければいけない」
 ということであろう。
 そういう意味で、
「完全」
 という言葉をいくつも研究してきたが、その中で、一人の博士が研究しているのが、
「完全犯罪」
 というものであった。
「史実世界で考えられた完全犯罪の中にある、交換殺人」
 というものを考えた時、
「完全犯罪であり、小説ではありえるが、実際にはありえない」
 ということで、それをいかにすればできるかということを考えた時、
「こちらの世界のような。元締めがいて、そちらがコントロールすれば、万事うまくいく」
 と考えた。
 そう思うことで、
「実際に、どうしてパラレルワールドが必然的に生まれたか?」
 という疑問が、少し解消されたかも知れない・
 というのも、
「秘密結社」
 というものを、
「悪」
 であったり、甘んじても、
「必要悪」
 ということで考えたりすれば、それこそ、
「史実の闇」
 に入り込んでしまうということであった。
 実際に、
「史実の世界」
 というものも、少しずつ、
「パラレルワールドに近づいている」
 と考えられるのは、
「吸収するにちょうどいい形になろうとしている」
 という状況になっているからではないだろうか。
 そもそも、
「吸収する側とされる側」
 という捻じれた発想をいかにうまく着地させるかということが大きな問題となるのだ。
 そういう意味での、
「交換殺人」
 という考えは、それぞれに、
「動機を持った人間」
 と、
「実行犯」
 ということが、複数できることで襷に架けると、それは、この二つの世界のねじれにつながると考えると、
「似て非なるもの」
 といってもいい、
「パラレルワールド」
 というものと、
「史実」
 との間に、捻じれを生じさせないようにするため、合併される方に、
「交換殺人」
 というノウハウを覚えこませることで
「いかに、二つの世界を融合させられるか?」
 ということで、
「元締め」
 というものが、最終的には、一つになった世界での、
「国家元首」
 ということになる。
 少なくとも、今の、
「史実における政府」
 というのは、
「合併することを許さない」
 ということになるに違いない。
 そんなことをすれば、
「今まで築いてきた権力を失うことになり、せっかく、国民を犠牲にしてまで保ってきた自分たちの秩序を壊される」
 と思うからであろう。
 しかし、
「合併する側があくまでも自分たち」
 ということで、タカをくくって安心しているかも知れない。
 ただ、これは、そんな連中を安心させ、油断させるために必要なことでもあった。
 政治家も、当然、新しい世界では、一新し、
「ソーリ」
 も当然違う。
 何よりも、
「社会体制が、民主主義ではない」
 ということで、今の政党は、存在できても、
「下院もいいところ」
 といってもいいだろう。
 これまでの世界秩序が変わる瞬間である。
「日本には、軍部が残っている」
 ということで、新しい日本というものが出来上がれば、そこにあるのは、
「大東亜共栄圏」
 というものではないだろうか?
 要するに、
「戦争というものが、間違っていた」
 というわけではなく、
「時代が、合っていなかった」
 ということで、
「大東亜共栄圏」
 という発想に間違いはないのだが、本来であれば、
「もっと後になってからの世界」
 ということで、
「日本人の発想だけが、時代を飛び越えて先にいっていた」
 ということになる。
 つまり、今の時代における、
「大東亜共栄圏」
 というものが、やっと、世界が追い付いてきたということになるのであろう。
「SFで考えた時」
「ミステリーで考えた時」
 ということでの、
「真説:大東亜共栄圏」
 という発想である。

                 (  完  )
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作品名:SF風大東亜共栄圏 作家名:森本晃次