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いたちごっこの光と影

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「組織が表に出ている間。警察がその上から光を出そうとした時、見えるものも見えない」
 ということになる。
 ということは、あくまでも、
「警察を立てる」
 ということにすれば、
「月は表に出ていたとしても、太陽に阻まれて、確認することはできない」
 それが、
「月の月としての役割」
 ということであり。
 それを、太陽である警察が出張ってくることで、見えなくなるという計画だったのではないだろうか。
 実際に組織は、
「片桐は用済み」
 と思ったのかも知れない。
 片桐が任務に就いたその瞬間から、
「片桐の後釜」
 というものを育成していて、
「いずれは、取って代わらせる」
 ということでの、
「影の世界の早変わり」
 というものを目指していたのかも知れない。
 それこそ、昔の、
「忍者のようなものだ」
 といえるのではないだろうか?
 だから、今回の事件に動機らしいものは存在しない。
 あくまでも、
「影の世界が影の仕事をした」
 ということだ。
 殺人の計画は確かにあった。
 しかし、犯罪は生き物だという考えから、そもそも、
「動機のない殺人」
 ということでやっていたのだ。
 せめていえるとすれば、
「試験的な犯罪」
 といってもいいだろう。
「影の人間の始末の仕方」
 というものを、組織としては画策していたのかも知れない。
 だから、他で殺害して、ここに運んできたのだ。
 そして、今回の事件で重要だったというのは、
「第一発見者の水谷」
 という男の存在であった。
 水谷という男は、別に悪いことをしているわけではなく、あくまでも、ただの第一発見者であった。
 ただ、彼はこの事件の脚本家といってもいいだろう。
 ある程度の青写真の中から、いかに、目的を達成するか?
 ということで、時間が、表に出すぎることを抑えるという意味と、
「臨機応変な事件推移」
 ということを考えて、あえて、
「第一発見者」
 ということにしたのだ。
 ただ、実の発見者である水谷には、そんな意識は毛頭なかった。
 ただ、今回の事件で、
「自分が何かの役を演じさせられている」
 ということだけは自覚があったようだ。
 今後の、
「脚本を書く上で、これが、最初の試験」
 ということからの、いわゆる、
「カメオ出演」
 といってもいいだろう。
 組織とすれば。
「いずれの目的として」
 ということで。
「警察の権威の失脚」
 というものを狙っているのだ。
 だから、今は警察や社会が、自分たち組織に対して、法律などを充実させてきたおかげで、表立っての行動ができなくなった。
 それを逆手にとって、こっちは、反撃に出るための作戦を、秘密裏に練ることができるというものだ。
 そのことをずっと考えていると、
「我々警察というものと、組織の間では、どちらかが、先に進むと、どちらかは、潜んでいて、それこそ、いたちごっこの光と影を演じている」
 ということになるのではないだろうか?
 樋口刑事はそのことを考えてはいたが。もちろん証拠などあるわけはない。
 相手は完全に隠れているのだから、裁くことはできない。
 しかし、
「いずれは、立場が逆転することがある」
 ということで、
「その時こそ、自分たち頭脳集団の出番」
 ということになるだろう。
「しかし、それまでに、それだけの時間を要するというのか?」
 気が遠くなるといってもいいくらいで、
「それこそ、光という猛スピードのものが、どれだけ掛かって、夜空の星を往復する」
 というのか。
 それこそ、
「今光っているものは、何万年も前に光った光」
 ということで、
「追いかけようと思うと、すでになくなっていた」
 ということで、
「警察と組という存在も似たようなものなのかも知れない」
 と考えるのだ。
 結局。
「ミステリーを考えよう」
 とすると、
「SF」
 であったり、他の発想がどこかでつながってくるということになるのであろう。

                 (  完  )
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作品名:いたちごっこの光と影 作家名:森本晃次