世界観
その3
甲状腺専門の病院を二つ受診し、結果待ちで数日を費やした。
その一つをこれから受診する病院として決め、半年後に経過観察する予約をした。
娘の仕事の関係もあり、すぐには帰郷できず九月の半ばまで約一か月間神戸の家に滞在することになったというのがそれまでのいきさつである。
車での四時間半の行程はまるで小旅行のような快適な気分だった。
これまで神戸へ自家用車で行ったことはなかった。
腰痛があったので車の中で横になって行けばいいと、椅子を倒してふかふかの敷物まで敷き、小さな扇風機もつけていたらしいが、車内は暑くはなく使うことはなかった。
誰も来ない宇和島で独り頑張っていた私に再び都会への道が拓けたようで気持ちに活気が生じた。



