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多重推理

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 ということが分かった時点で、
「交換殺人の発想は途絶える」
 ということであるが、逆に、
「普通の捜査しかできない」
 という警察であれば、
「ここから、犯人の術中に嵌っていく」
 ということになる。
 片方では、
「節目にたどり着いて、そこからの袋小路」
 ということであり、片方では、
「これから事件に入り込む」
 という導入部ということになるのだ。
 そもそも、
「警察内部に内通者」
 というか、
「主犯がいた」
 ということと、さらに、
「交換殺人」
 というものを怪しくさせることで、本来は、
「犯人である自分にまで容疑が回らない」
 ということを考えると、
「今回の殺人事件を考えたのは、実に頭のいい犯人だ」
 といえるが、警察官だけに、
「最後の最後で、見破られる」
 ということになったのだ。
「それがどういうことを意味しているのか?」
 というのは、結局、事件を解決した、
「秋元刑事にしか分からない」
 ということであろう。
 ただ、この結末全体を最後に把握できるのは、
「樋口刑事だ」
 ということになるのであった。

                 (  完  )
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作品名:多重推理 作家名:森本晃次