悪党の因果応報
という疑惑を残しながら、
「自殺」
ということで処理された。
息子も同じことで、
「誰かに殺された可能性」
というものが、
「限りなく他殺を感じさせる」
という疑いがあるにも関わらず、最後には、
「自殺」
として処理された。
実は、この事件、
「本当に自殺」
ということであった。
この男の悪党としての真骨頂というのは、
「父親と同じ道を歩む」
ということと、
「最後の最後に、悪党として世間を欺く」
ということが、この親子の、二代続けての、
「悪党の因果応報」
といってもいいだろう。
誰もいうわけはないが、
「見事だ」
と、最後に書き記しておくことにしよう。
「あくまでも、フィクションである」
ということで、ただし、
「このような思いは、人間誰もが心の底に持っている」
ということで、
「人間というものの、因果応報だ」
といってもいいだろう。
( 完 )
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