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悪党の因果応報

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この物語はフィクションであり、登場する人物、団体、場面、説定等はすべて作者の創作であります。似たような事件や事例もあるかも知れませんが、あくまでフィクションであります。それに対して書かれた意見は作者の個人的な意見であり、一般的な意見と一致しないかも知れないことを記します。今回もかなり湾曲した発想があるかも知れませんので、よろしくです。また専門知識等はネットにて情報を検索いたしております。呼称等は、敢えて昔の呼び方にしているので、それもご了承ください。(看護婦、婦警等)当時の世相や作者の憤りをあからさまに書いていますが、共感してもらえることだと思い、敢えて書きました。ちなみに世界情勢は、令和6年8月時点のものです。お話の中には、事実に基づいた事件について書いていることもあれば、政治的意見も述べていますが、どちらも、「皆さんの代弁」というつもりで書いております。今回の事件も、「どこかで聞いたような」ということを思われるかも知れませんが、あくまでもフィクションだということをご了承ください。今回の話は、現状リアルで味わっている理不尽さを、恨みを込めて書いています。ですが事実なので、書くことにしています。

                 プロローグ

 あれは、いつ頃のことだっただろうか? テレビ番組で、トレンディドラマが流行っていた頃だったような気がしたが、そのっ頃というと、まだ中学生くらいだったことから、世紀末に近かったという印象があった。
 しかも、当時のドラマでは、ちょうど流行りだした携帯電話などがよく使われていたのを覚えている。
 中学生だった自分は、
「学校に携帯電話を持ってきてはいけません」
 と言われていた。
 ただ、それは確か小学生の頃だったような気がする。中学生になると、今度は、
「ケイタイを持つことは仕方がないけど、授業中は、先生に預けること」
 と言われるようになった。
 小学六年生くらいから、そんな風に言われるようになったのだが、その理由というのが、まだ小学生だった自分には、よく分からなかった。
 しかし、親は分かっているようで、
「先生のいうことに従いなさい」
 といっていた。
 その顔は、今までに見たことがないと思うほど真剣なもので、子供心に、
「なんで、そんなに真剣なんだ?」
 と感じたものだった。
 小学六年生ということで、
「思春期というおのが近づいている」
 ということに気づいていなあったのだが、実際に、中学生になるということがどういうことなのか、おぼろげながら分かっている気がしていることで、漠然としてではあるが、
「大人に近づいている」
 と感じるのであった。
 そんな中学時代に、ちょうど学校で、
「2時間サスペンスドラマ」
 というものが人気だった。
 その当時は、今のテレビ番組編成とはまったく違っていて、
「ゴールデンタイム」
 などと言われるテレビ編成の時間帯というのがあった。
 昭和から平成前期に掛けてくらいの時代には、明らかに、テレビ番組が、
「お茶の間」
 と言われた家族の中心だったのだ。
 ただ、時代が、平成になり、さらに、
「バブル崩壊」
 と言われる時代になってからは、少しずつ変わってきたのであった。
 夜になれば、
「午後7時から8時台まで」
 というのが、
「前半のゴールデンタイム」
 ということで、基本的には、
「夏の間だけであるが、プロ野球中継」
 というのが、基本だった。
「ある特定の球団だけがひいきされる時間帯」
 とも言われた時間帯で、
「野球が嫌いな人も、旦那が野球を見る」
 といえば、逆らえなかった、
「昭和の時代」
 というのがあった。
 昭和の時代というと、家父長制度というものが全盛の時代で、
「家族の大黒柱の独裁」
 といってもよかった。
 だから、
「夕食も、父親が帰宅するまで、どんなにお腹が空いていても、誰も食べてはいけない」
 というもので、
 さらに、食事中に、テレビを見たりするのは、
「行儀が悪い」
 などと言われる時代だった。
 特に、
「テレビは一家に一台」
 ということで、テレビ一台に、
「数十万円」
 ということで、
「複数台のテレビを持っているなど、贅沢だ」
 と言われていて、まだ、ホームビデオが普及すらしていない時代であれば、テレビにおける、
「チャンネル兼」
 というのは、
「父親にある」
 ということであった。
 だから、
「ゴールデンタイム」
 と言われる、子供がまだ起きている地花袋である、
「夜七時から九時前までは、野球の時間」
 ということになるのだ。
 実際には、その時間にも、
「子供向けにアニメをやっている」
 という時間帯であるが、圧倒的に父親の権威が強い時代であれば、
「野球の放映権を取ることができなければ、視聴率は望めない」
 ということで、
「野球をやっている時間帯の裏案組の視聴率は、あまり望めない」
 ということになり、そうなると、実際の視聴率の争奪戦というのは、
「夜の九時以降」
 ということになる。
 昭和の頃は、
「一時間番組の連続ドラマ」
 というのが流行っていた。
「熱血根性ドラマ」
 などが主流で、
「刑事もの」
「学園もの」
 などというのが、流行っていたりした。
 それが、平成になってくると、社会が一変することになる。
 というのが、
「バブルの崩壊」
 というものだ。
 それまで、
「父親が家で独裁政権を持っている」
 という時代ではなくなってきた。
 父親は、
「会社からリストラされる」
 ということや、
「会社に残れても、給料は一気に下がる」
 ということで、それまでのように、
「大黒柱が働いて家族を養う」
 ということが、実質的にできなくなってきた。
「共稼ぎ」
 というのが当たり前となり、
「子供は、託児所に預けられる」
 というのが当たり前ということだ。
「託児所も、いきなり友化z瀬木が増えて、間に合わなくなり、待機児童と呼ばれる者が増えてくるのであった」
 社会問題となってきて、家でも、
「家父長制度」
 などというものは、まったく機能しなくなった。
 つまりは、
「金を稼いでこない父親に、権力などない」
 ということだ。
 そもそも、昔から、
「一家の大黒柱」
 ということで、
「家を守ってきた」
 という、日本独自の文化であったが、それが、
「バブル崩壊」
 というもので、一気になくなってしまったといってもいいだろう。
 そんな時代において、子供も遊び方や、学校での暮らしが、まったく変わってきたのだった。
 以前であれば、
「いい学校を出て、いい会社に入る」
 というのが目的で、
「受験戦争」
 というものが、子供の世界では当たり前ということであったが、
「いい学校を出ても、いい会社に入れるとは限らない」
 ということになり、そもそも、
「いい会社って何なんだ?」
 ということである。
 昭和の頃であれば、
「銀行は絶対に潰れない」
 と言われ、
「銀行に入るのが、花形」
 といわれた時代があった。
 しかし、
「バブル崩壊」
 というものにおいて、
「銀行は花形」
 と言われた時代は過ぎ去ってしまい、
作品名:悪党の因果応報 作家名:森本晃次