小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

表裏のスパイラル

INDEX|15ページ/15ページ|

前のページ
 

 というものがあったとは思えない。
 ただ、周期の中に、出てきたということで、まるで、
「波目のカーブを描くような気がするのであった」
 それこそ、電磁波などのメーターに写された波目のカーブである。
「どこかで見たことがあるような気がするな」
 と思って、
「どこでだったかな?」
 ということを考えてみると、
「ああ、そうだ、あれは、ワープ航法のカーブだ」
 というものであった。
 つまり、
「カーブの突起した部分を、直線で結ぶことで、曲線部分を飛び越えることができる」
 ということから、考えられるのが、
「タイムマシンの発想」
 というものであり、
「光速で時間を飛び越えるワープ航法」
 という発想である。
 それを考えると、
「同じ時期に発想が戻ってくる」
 というのは、
「まるで、ブームを呼びお起こすかのようなものだ」
 ということであり、今回の犯罪で、
「昔のリベンジをする」
 という発想から続いている犯罪というものは、
「一度解決した場合に、前の時にはうまくいっていたことが今回はうまくいかない」
 ということで、再度リベンジするということになるのだろう。
 だから、「今回の事件は、
「犯人が誰なのか分からない」
 ということもあるが、それよりも、
「負のスパイラル」
 というものを繰り返している。
 ということで、本当に。その繰り返しを起こなっているのかを考えると、
「ブームというものが、十数年で繰り返される」
 ということを思い出した。
 それは、あくまでも、
「古き良き時代」
 というものを思い起こさせるということであり、
「まったく同じところを繰り返している」
 ということはありえないといえるだろう。
 そうなると、時代は、また十数年前に戻ってしまい、
「タイムループを繰り返す」
 ということになるだろう。
 今回の犯人は、きっと、
「時代に置き忘れたものを思い出す形で、犯罪を繰り返している」
 ということになるのかも知れない。
 きっと、犯人は、自分がやっていることを理解しているわけではなく。
「気が付いた時には、初めて。その人間の時間が動くということになるのではないだろうか?」
 事件は、やはり40年前の事件とを見比べたことで、分かってくることがあった。これも、
「三すくみ」
 という考え方というものが、巣くっているというものであり、
「タイムループ」
 というものが影響しているのかも知れない。
 もちろん、タイムループには限界があるが、たぶん、今度が最後になるのではないだろうか?

40年という歳月は、長いようで短い」
 それこそ、
「表裏のスパイラル」
 といっておいいだろう。

                 (  完  )
64


作品名:表裏のスパイラル 作家名:森本晃次