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正悪の時系列

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この物語はフィクションであり、登場する人物、団体、場面、設定等はすべて作者の創作であります。似たような事件や事例もあるかも知れませんが、あくまでフィクションであります。それに対して書かれた意見は作者の個人的な意見であり、一般的な意見と一致しないかも知れないことを記します。今回もかなり湾曲した発想があるかも知れませんので、よろしくです。また専門知識等はネットにて情報を検索いたしております。呼称等は、敢えて昔の呼び方にしているので、それもご了承ください。(看護婦、婦警等)当時の世相や作者の憤りをあからさまに書いていますが、共感してもらえることだと思い、敢えて書きました。ちなみに世界情勢は、令和6年7月時点のものです。お話の中には、事実に基づいた事件について書いていることもあれば、政治的意見も述べていますが、どちらも、「皆さんの代弁」というつもりで書いております。今回の事件も、「どこかで聞いたような」ということを思われるかも知れませんが、あくまでもフィクションだということをご了承ください。実際にまだ標準で装備されていないものも、されることを予測して書いている場合もあります。そこだけは、「未来のお話」ということになります。

                 プロローグ
「都会と田舎が同居する町」
 という不可思議なところがあった。
 その場所というのは、県庁所在地から、そんなに遠いところではなく、
「通勤圏内のベッドタウン」
 といってもいい場所だった。
 その場所というのは、電車は通っているが、まだ、単線の場所で、電車よりも、バスの方が、その通勤のために活躍していた。
 電車も昔からのディーゼル車で、一部しか電化されていないところだった。
 それも、主流の線があるから、電化されているというだけで、最近は、
「DENCHA」
 と呼ばれる、
「充電式の電車が走るようになった」
 ということであった。
 しかし、実際には、充電には時間が掛かり、ちょっとしてことで、漏電したりと、うまく稼働しない時期が続き、同じような、
「いまだにディーゼル車が走っているところでは、問題になっているのであった。
 全国には、まだまだ電化されていないところも多いのだろうが、その多くは、第三セクターということで、経営と運営を自治体に任せているところもあるだろう。
 中には、バス路線にすることで、近くのバス会社から、中古のバスを買い受けて、町の運輸に役立てているところも多い。
 ということであった。
 ここの町もいわゆる、
「コミュニティバス
 が通っているのだが、そこは元々、鉄道がとおっていた。
 廃止された理由として、いえることはいくつかあるのだが、
 もちろん、
「利用者の減少」
 というのが一番なのだが、それ以外の原因とすれば、一番大きかったのは、
「異常気象」
 というものであった。
 梅雨時期などに、ここ数年来、全国で問題になっている、
「線状降水帯」
 というものの発生から、
「大洪水が起こることで、鉄道が壊滅的な打撃を受け、その修繕に、かなりの費用が掛かる」
 ということであった。
 ただでさえ、赤字路線なのに、改修費用の捻出を考えると、鉄道会社としても、死活問題であった。
 何しろ、線状降水帯の被害は、ここだけでがなく、他の地区でも起こっているので、修理に必要な場所はかなりある」
 ということになるのだ。
 だから、鉄道会社としても、
「修理をしないといけないところは修理を行って、路線の回復を目指すが、修理代を払っても、採算が取れない、ただであさえ赤字路線ということであれば、バス路線に切り替える」
 という方法を考えていた。
 つまりは、
「一つの路線で、途中までは、電車があり、そこから先はバス路線となり、また途中から、終点までを転写で運用する」
 という、ピストン形式のやり方であった。
 もちろん、
「破壊された区間が、短い場合」
 ということになるわけで、
「最初から路線のほとんどが、壊滅的な打撃っを受けていれば、
「最初から、路線を廃止して、バス運用にする」
 ということになるだろう、
 そういう意味で、この町は、
「都心への通勤路線」
 ということで、さすがに、
「ピストンバス運営」
 ということにはせきないので、
「修復するまでの期間は、仕方なくバスによるピストン輸送」
 ということになっていた。
 最初の予定としては、
「約1年かかる」
 と言われていた。
 しかし、鉄道会社内部での、
「優先順位」
 ということを考えると、こちらの路線は結構後回しだった。
 というのも、この町自身が、
「少し変わった特徴を持っている」
 といってもよかったからだ。
 前述のように、この町は、
「田舎の部分と、都会の部分とが、ある」
 という変わった町だった。
 他の地区には、
「貧富の差が激しい」
 と言われるところがないわけではない。
 特に、
「市全体がそもそも、高級住宅街」
 と呼ばれるところで、特に、山手のところは、軒並み、大企業の会社の社長宅のようなところが軒並みで、
「中には、大きな道で区画されたところ全体が、一軒の家」
 という大豪邸も少なくない。
 それこそ、昔の財閥の大豪邸を思わせ、その名残を残している家も多いだろう。
 そもそも、この市は、人が住める範囲が狭く、前には海が人がっていて、後ろには、連山が連なっている。
 実際に、市街地でしての未収地域は、東西南北、訳2,3キロ範囲のところに、
「市になるくらいなのだから、5万人以上の人が住んでいる」
 ということになるのだ。
 実際に、田畑なども、ほとんどなく、住宅が昔から広がっているところであった。
 そういうところは、
「貧富の差が激しい」
 と言われるだけあって、それが分かるかのように、
「貧しい集落」
 と、
「ブルジョワが住んでいる」
 と言われるところは、完全に隔絶されている。
 実際に、
「貧しい集落」
 と言われた場所は、昭和の頃であれば、
「平均水準の生活者に比べても、低水準」
 と言われる人たちが住んでいて、その地域は、
「海岸に近いところに住んでいる」
 という人たちであった。
 逆に、
「裕福な、ブルジョワ民族が住んでいるところは、いわゆる、
「山手」
 と言われるところで、連山の麓や中腹には、
「大豪邸がそびえている」
 といってもいい当たりであろう。
 これは、ここの市だけに限ったころではなく、近隣の市でも、似たような傾向があるが、この市だけは、他の自治体と違い、裕福な人たちが住んでいるあ人たちが、市の行政にも口が出せるくらいになっていて、他の自治体とは違う行政を作り、運営していたのだ。
 だからこそ、
「他の土地とは違う運営が行えていた」
 ということで、
「全国的にも珍しいところ」
 と言われていた。
 それでも、今は、その貧富の差は、そこまで激しくないようで、それでも、
「富裕層による行政への介入が消えたわけではないので、これが、この土地の特徴」
 ということで、
「あの土地に住んでいる」
 というだけで、トレンドのように言われていた。
 なんといっても、
「住民税が、他とは比べ物にならないくらいに高い」
作品名:正悪の時系列 作家名:森本晃次