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ニューワールド・ファンタズム

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「んな訳ねえだろ!」
神威を俺に、ベールリオンをエイルに。
「神威!?炎我突撃(フレイムストライカー)?!」
炎の渦を身に纏い突進する《竜牙突撃》の炎版。それを攻撃の瞬間に剣先に集中。
「うおりゃあ!せいっ!」
?我突・六連?
超高速の連撃。しかしこれでも奴は無傷。
「無駄よ」
女神が手を振ると突風が巻き起こり、王の間は吹き飛ぶ。そして俺達も外に飛ばされる。
「ぐっ……」
「まだだ。お前だけは、絶対に……許さない!」
エイルの気迫が強くなる。
「アーサー!感度上げろ!」
『よかろう』
「うおおおおおおお?」
融合深度百%!英霊覚醒!
『エイル。命を賭ける覚悟はあるか?』
「当たり前の事を聞くな……」
『……分かった。では仲間を呼ぶとしよう。』
「仲間?」
『儂の生前の配下だ。しかし天にいる魂を呼び寄せるためかなり負担が掛かるぞ?』
「構わない、やってくれ。」
『了解した。……我に忠誠を誓う者よ。我の呼びかけに応え、天の壁を打ち破れ。魂の限界を超えて我の前に現れよ!配下召喚!』
それは過去、女神に抗った『円卓の騎士』アルタイル・アリエルと同じ様に加護を持たずに加護を超えた者達。その中には女もいた。
?賢者?マーリン。?王妃?ジェニファー。?王の右腕?ランスロット。?太陽の騎士?ガウェイン。?隠し子?モルドレッド。?悪の姉?モルゴース。?弓聖?トリスタン。
?聖杯の導き?パーシヴァル。
他にもいるはずだが、これが限界か。
 『我が配下よ。力を貸してくれ』
『喜んで!』
『十年前のお返しだ!』
マーリンは無詠唱でいくつもの火球を生み出してそれを放つ。
『僕も行くよ!』
パーシヴァルの槍。
『父上と我が弟に、この一撃を捧げます!?エクスカリバー?……?ルプス?!』
聖剣の継承。
『王の剣!これが我が魂!?アロンダイト?!』
守護騎士の一撃。
『私の夫に何してんのよ!あんた!?乙女の戒撃?!』
王の妻の鉄拳。 
『我が妹の罪?悔花?』
戒めの姉。
『太陽の願いを王に!サンブレイク!』
太陽の騎士の願い。
『王よ!私達が道を開きます!その隙に!』
『トリスタン……』
『フェイルノート・カーテナ!』
剣を矢として放つ。その剣に配下の技が収束し一つとなる。
『王のために!我らが残せる最後の力!』
「『?貴方に出会えた運命に感謝を?(キャメロット・デスティニー)!』」
魂の最後を全てぶつける。人間の魂が最も美しくなる時、魂の消失。
『お前たち、まさか……』
『ええ、王よ。私達はこれで終わりです。最後にまた会えて良かった』
彼らは手を振り、光がエイルに当たる。
「『今までありがとうございました!』」
「アーサー……」
『あの馬鹿どもめ、負ける訳にはいかなくなったではないか……』
その目には確かに涙が浮かぶ。
『エイル!やるぞ』
「ああ」
ベールリオンにアーサーを宿らせる。
『くっ……こんなに頑固な武器があるのか。硬すぎる……。』
「負けるな!俺がいる!」
「『はあああああ!』」
「『エクスカリバー・ルプスレクス!』」
?狼王の聖剣?
「ロゼラリアああああああ!」
これでも神は殺せない。なら。
「今だ……みんな!」
『了解!』
『総員掃射!』
「アリス、やるぞ!」
「わかった!」
?流星群の極地?(スターロード・エクス)
「第六秘剣・最・?草原真天叢雲剣(ソウゲンマコト・アマノムラクモノツルギ)?!」
その中でも大きすぎる光を放つもの。
「竜剣奥義《竜滅断罪(ドラグパニッシャー)》!吹っ飛べえええええええ!!」
魔と気の究極。かつて英雄王が最高神を倒すために使ったとされる奥義。
「あははは!私は神よ!」
『あれは女神などではない!あれは、化け物だ……!』
アーサーの評価は正しい。昔の民が信じた神とはあんなものでは無い。人が届かない強大な力を持ちながらそれを民の為に使う者。人はそれを、神と呼ぶ。
「神は死なない!故に無駄!」
《愛の光》!
桃色のレーザーが戦士達を襲う。それは追尾性能を持ち、何体もの戦闘機が破壊される。
「殺しはしないわ。大切な戦力ですもの。」
「戦力だと……?」
「ええ、男が他国を支配し、それを女が支配する!それこそが真理!」
「神ってのはぶっ飛んだ考えしてねぇと生きてけねぇのかよ!」
「『エクスカリバー・ルプス!』」
光の狼が走り出し、女神に向かう。しかしそれはレーザーによって消滅。
(クソ……やるしかないのか!)
俺の?炎?の最終奥義。しかしこれはみんなを巻き込む可能性が……。
「みんな!ここを離れろ!」
 しかし俺の言葉にみんな首を横に振る。
「何してんだ!早く……」
しかし、彼らは自身の武器を構える。
「みんな……」
(……奥義の前の布石を打つ!)
「……?灯火(ヴェーロス)?……!」
右手の人差し指と中指に炎を灯し。それを左手で引っ張ると炎は弓矢の形になる。それを放つと女神に一直線に向かう。レーザーを打ち消しながら進み続ける。
それはまた光の壁に防がれる。
「だよなぁ!」
(なら……)
俺の身体の中で闘気と魔力を練り合わせる。そしてそれをユニークスキル《英雄の炎》に流し込む。炎は体外にも溢れ出て、周りの世界を変えていく―――。
『我が魂の欠片よ。炎の形、剣の形となりて全てを薙ぎ払え。其方の魂すら焼き尽くす熱さの剣なり。剣戟のままに切り裂き、焼きつくせ。…………始まりは根源の欠片!』
「?心象転写?」
神威を地面に突き刺し、地面から炎が溢れる。そして闘気と魔力が半径一?の半円の形になり全てを閉じ込める。
「この炎が俺の領域だ。―――?魂剣煉獄(アマノレンゴク)?!」
ユニークスキルを通して世界を改変する技。?心象転写?。《英雄の炎》を使った領域。
「?魂剣(ソウルソード)?」
「?焔戟(フレイムアーツ)?」
無数の炎の剣が空中に現れ女神に向かう。
「なに……この力……!」
女神の壁を破り、剣は女神に注がれる。
「来い」
?転写??草薙の剣?
師匠の剣を模倣した炎が空中に浮かぶ。それを囲うように炎が筒のようになる。
「?放射(ファイア)?」
炎の木の葉が中で弾け、筒から?竜?が飛び出す。
それを見て師匠が叫んだ。
「知ってるか!この草薙の剣はな、日ノ国の神話で竜から生まれた神殺しの異名を持つ剣だ!」
竜の炎が消えて、中の剣が見える。
「?刺突(シュート)?」
更に剣が加速する。その剣はソニックブームを生むほど速くなっていた。しかしその剣は停止。
…………沈黙。
「あぶないわね」
ロゼラリアが手で掴んでいたのだ。音速の炎を。実体のないものを掴んでいた。
「そりゃそうだよな!神だもんなぁ!」
「?」
ロゼラリアの近くに人影。あれは……
「エイル……?」
彼はレーザーとは違う光の縄で縛られていた。
「何を……」
次の瞬間、ロゼラリアはエイルにキスする。
「……?」
「……ご馳走様」
「あがっ……」
 エイルの体に何かが走る。血管一本一本まで把握できる……。
(なんだ……これは……!)
光の縄が解け、エイルの体が自由になる。しかしエイルは、ロゼラリアではなく。
俺達を狙った。
拳銃で建物の上から射撃……。
「なにしてんだ!エイル!」
「………」
エイルの眼に生気はなく、殺意に満ちている。