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居なくなった人たち

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その2


まだ車を運転してあちこち行って用を足しているが、免許返上したら何もかもタクシーに頼ることになるので実に厄介なことになる。

一番難儀なことはお金をおろすのにわざわざスーパーのATMまでタクシーに乗るのは大変だ。
そのことを次女に相談したら、便利な方法を教えてあげると言ってきた。
ネットバンキングとかクレジットカード、それに近所の郵便局ATMへスマホから入金する方法など、私にはちんぷんかんぷんのことばかりだ。

こちらは田舎の小都市だから道の駅や美容院、病院、諸々の買い物をカードでしているひとはほとんどいないと思う。
だからカードを作っても、やはり現金が必要なわけだ。
郵便局は歩いて行ける距離にあるので、銀行の通帳から送金したお金を引き出しに郵便局へ行けば現金を手にすることができる。

というわけで、今回の次女の帰省は私にとっては大きな役割をしてくれる。
娘がいてくれてよかったという実感がわいている昨今だ。


作品名:居なくなった人たち 作家名:笹峰霧子