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居なくなった人たち

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少し期待してもいいこと その1


先日生家の知人の訃報を立て続けに知らされてから、急にまわりに人がいなくなったような気がしていた。

よくよく考えてみると、亡くなったのは三名で、その他の人たちは今まで通り元気で暮らしている。親しくしているひとは多くはないが、適当にいるわけだから
よしとせねばならないだろう。

この一週間市立病院での検査が続いたとき、海外在住の長女から検査の結果を問うメールが来た。普段あまり家族には関心がないという気がしていたので、少しは気にしてくれているのかなとうれしかった。

引き続いて神戸在住の次女がお盆前に来て一週間ほど滞在すると言ってきた。
これまで以上に娘たちを頼もしく感じているこの頃で、いつもより長く居てくれるのは安心する気がする。
寂しさや不安など全くない私と思っていたが、どこかにそれらがあるのかもしれない。

作品名:居なくなった人たち 作家名:笹峰霧子