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居なくなった人たち

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その4


そんなこんなで複雑な思いだったが、三日前から顔の中心部が赤く水泡もありかぶれている。
櫨の木を切ったからかぶれたのかなともおもうが、検査も一応終わったので皮膚科の診察を受けるつもりだ。


同級生のとりもちで会食した年上の婦人が検査のことをメールで聞いてこられたので報告した。
婦人が言われるには、私は雑ですから気になることがあっても放っていますという話をされた。
同級生が私のことをあの人は検査するのが好きな人やからと話したらしい。

病院では四時間待ちで次々検査に回って帰りはくたくたになる。
なんとか日程をこなさなければという気持ちで頑張ったが、好きで検査をしているわけではない。

スキで何かをするのは遊びが混じっている。
病気のことを調べるのは命を大事にするということ。
考え方の異なる人間もいるもんだとあきれた。


 

作品名:居なくなった人たち 作家名:笹峰霧子