小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

洗脳による変則事件

INDEX|1ページ/19ページ|

次のページ
 
この物語はフィクションであり、登場する人物、団体、場面、設定等はすべて作者の創作であります。似たような事件や事例もあるかも知れませんが、あくまでフィクションであります。それに対して書かれた意見は作者の個人的な意見であり、一般的な意見と一致しないかも知れないことを記します。今回もかなり湾曲した発想があるかも知れませんので、よろしくです。また専門知識等はネットにて情報を検索いたしております。呼称等は、敢えて昔の呼び方にしているので、それもご了承ください。(看護婦、婦警等)当時の世相や作者の憤りをあからさまに書いていますが、共感してもらえることだと思い、敢えて書きました。ちなみに世界情勢は、令和6年4月時点のものです。お話の中には、事実に基づいた事件について書いていることもあれば、政治的意見も述べていますが、どちらも、「皆さんの代弁」というつもりで書いております。今回の事件も、「どこかで聞いたような」ということを思われるかも知れませんが、あくまでもフィクションだということをご了承ください。

                 この5年間の歴史

 当時、世間は、
「世界的なパンデミック」
 というものが、猛威を奮っていて、昨年くらいから、やっと、その状況が緩和されてきて、実際に、
「猛威は去った」
 ということはないのだが、徐々に市民生活が元に戻りつつあったのだ。
 最初の年は、何といっても、
「世界的にも未知のウイルス」
 ということで、その正体が分からないことから、治療方法も、予防の方法も分からなかった。
 実際に、死者がどんどん増えていき、感染者も爆発的に増えてくると、社会生活はめちゃくちゃということになったのだ。
「マスク着用は義務
 という状態だといわれ始めたのに、
「慢性のマスク不足」
 という状況が世界各国を襲った。
 そもそも、
「こんなに需要があるなど、伝染病が流行ることが分かるわけでもない」
 ということで、最初から、マスクにも制限があったのだ。
 しかも、
「不織布マスクでないと効果がない」
 ということで、
「布マスクを洗濯してしようする」
 ということでは、感染を防げないと言われるようになり、
「不織布マスクというのは、使い捨て」
 ということで、その量がその時の在庫で何とかなるはずもなかったのだ。
 そんな状態で、各国政府は、そのマスクの獲得に躍起になっていたが、実は、マスク不足の一番の原因というものが、
「テンバイヤー」
 と言われる、転売組織の存在であった。
「買い占めておいて、高く売る」
 ということで、
「マスクが不足する」
 ということを、即座に予知しておかないと、転売もできないということで、かなりの、頭脳集団ということであろう。
 だから、マスクが不足してきたところで、手に入れようとしても、
「時すでに遅し」
 ということなので、テンバイヤーというのは、
「敵ながらあっぱれ」
 というところであろう。
 しかし、それは、平時であれば笑って許せることなのかも知れないが、
「猛威を奮いかけている伝染病」
 というものを敵に回してのことなので、
「自分たちだけが、このような有事に際して、儲けを貪る」
 というのは、誰が許せるということであろうか。
 政府も何とか、転売ができないような法律は作ったが、実際に、対応できるかどうかというのは、別問題だった。
 実際に、最初の一年くらいは、ほとんど、
「テンバイヤーにはかなわない」
 という状態であった。
 それが効果を見せてきたのは、
「実際にマスクが市場に回り出した」
 ということで、
「メーカーの製造が間に合ってきたからだ」
 といえるだろう。
 つまりは、
「法律が有効に機能するようになった」
 というわけではなく、単純に、
「モノがあふれてきたから」
 といってもいいだろう。
 こうなってしまうと、
「転売をする必要もないわけで、彼らが行動しないのだから、別に、法律が功を奏したわけでもなんでもない」
 ということになるのだ。
 それが、
「世界的なパンデミックの最初の年」
 に起こったことで、ある意味、
「日本人は特に、有事に対しては、何もできない」
 ということを露呈していた。
 他の国は、それぞれの
「助け合い」
 というものが、システム化されているかのようで、それは、それぞれに、
「有事というものを、見事に切り抜けてきた時、外国との関係性を今後のために保っておく」
 ということをしておいたのである。
 それだけ、有事に対して、緊張感を持っているということであり、日本の場合は、
「平和ボケをしている」
 ということになるのだろう。
 何といっても、そんな時、日本政府の対応の情けなさは、
「普通であれば、有事の際は、少々情けないと思われていた政府であっても、集団で危機を乗り越えるという意識から、内閣支持率は、上がる」
 というものであった。
 しかし、日本の場合は、そんな状況を棚に上げて、
「支持率がかなり低下した」
 ということであった。
 実際に世界の先進国でも、支持率が下がったところは日本だけだったということであった。
 そんな日本政府の情けなさを象徴したのが、この
「マスク問題」
 ということからだった。
「マスク不足」
 ということで、政府が日本のメーカーに依頼し、作らせたというが、それがお粗末だったのだ。
 まず、野党からの追求で判明したことであったが、
「政府が依頼したところは、聴いたこのないメーカーで、しかも、その目^カーというのが、ソーリのお友達だ」
 というのだ。
 つまり、政府は、安く作らせて、そのための政府予算を、個人で着服しようということだったのだ。
 だから、出来上がったマスクは、使い物にならないと言われるようなもので、
 何といっても、予防できるはずもないほどに、小さいということ。
 そして、
「不織布マスクでないと効果はない」
 といっているのに、実際には、
「布マスクを作ってきた」
 ということであった。
 そもそも、政府の方針としては、
「有識者でつくられた、専門家委員会の意見を聴いて、善処する」
 ということを、問題がある都度口にしていたではないか。
 その
「第三者委員会」
 というものが、
「不織布マスクでないとダメで、布マスクは効き目がない」
 とハッキリ言っているのに、
「エビデンスがない」
 などといって、
「具体的に何が悪いのか?」
 ということが分かっているわけでもないのに、あくまでも、自分たちが手配したマスクを、国民に配るということを強行した。
 しかも、その頃にはすでに、マスク不足は解消され、普通にスーパーや薬局で、大量に陳列されるようになっているわけだから、
「メーカーに対して、どう申し開きをする」
 というのかということだ。
 そもそも、
「マスク不足だから」
 ということで、メーカーに突貫で、どんどん作らせたのは、政府ではないか。
 やっと行き届いてきたにも関わらず、
「自分たちが造ったマスクを国民に配る」
 ということは、
「営業妨害」
 というだけではなく、自分たちの命令に従った相手を欺いたということで、
「完全な裏切り行為ではないか」
作品名:洗脳による変則事件 作家名:森本晃次