悠々日和キャンピングカーの旅:⑭西日本の旅(山陰(前編))
■11/2(旅の初日):自宅 ⇒ 岐阜県美濃市(道の駅「美濃にわか茶屋」)
【走ったルート】 自宅からR150とR1で西に進み、名古屋市内を北上。R41とR156を走り、岐阜県美濃市の道の駅「美濃にわか茶屋」で車中泊。【走行距離:183km】
【忘れられない出来事】 R1で愛知県に入ると間もなく見えてきたのは、目立つ黄色の大きな看板の「横綱ラーメン」。赤暖簾を掻き分け中に入り、ラーメンとチャーハンを注文し、その美味さを味わった。ラーメン好きの私にとっての至福の時間から、この旅が始まった。
この旅の1年3ヶ月後の2023年2月14日に、静岡県初の「横綱ラーメン浜松店」がオープンして以来、浜松市内で用事があるときは、時々食べている。
【旅の内容】 自作の「キャンピングカーの旅の準備リスト」に沿って、自宅でできる旅支度が終わったのは午前10時、妻は仕事に出掛けた後なので、ひとり、黙って、自宅を出発した。
出発直前にタイヤの空気圧を測定したところ、4本とも5.5kgfだったため、最寄りのガソリンスタンド(以後、GSと表記)で、規定は6.0kgfだが、長旅に向けては、その10%増で補充した。
昨日、準備できなかったダイネット(運転席後方のリビングスペース)の消臭剤の詰め替えをホームセンターで購入し、ケースに補充して、これで準備が完了した。
そう思って走っていたところ、今日は晴れているのに、ビニール傘を提げて道路脇を歩いている人を見かけ、傘を積み込まなかったことに気付いた。「旅の準備リスト」に入れていなかったので、今夜にでも、持参したパソコン(以後、PCと表記)で作ったリストに追加することにした。
なお、「ジル」には傘置き場はないが、濡れた傘を置くことも考慮して、エントランス(ダイネットの出入口)あたりの置き場所を旅の中で考えることにした。
初日の今日はR1で愛知県に入り、R41を北上して岐阜県に入る予定だが、名古屋市街を抜ける際には渋滞などが予想され、所要時間の目途は立たず、どこまで走れるのか分からない。しかし、それにキャンピングカーの「ジル」は十分に応えてくれるのが嬉しい。
加えて、普通車より高い位置にある「ジル」の運転席から見える車窓風景が次々に変わるのが嬉しくなる。それは完全に、旅モードに入ったからなのだろう。そうなると、色々な出来事にも期待してしまい、「わくわく感」が募ってきた。これは、旅に出る時のいつもの心境だ。
R1をのんびりと走った午後1時頃、愛知県のJR二川駅に近くの国道沿いの「ラーメン横綱(豊橋店)」に立ち寄り、ラーメンとチャーハンを食べた。横綱の味を久し振りに確かめながら、楽しむことができた。
私の「キャンピングカーの旅」には「マイ・ルール」を設けている。
そのひとつに「午後3時までに車中泊する場所を決めて、5時までに到着すること」がある。それは、車窓風景を見たいためと、道の駅などのゴールで、夕食のための一品を買うためだ。結果的に、疲労が堪らず、長旅を続けられる秘訣になっているのかもしれない。
ラーメンを食べながらロードマップを見て、これから走る愛知県内の走行ルートを考えた。
残りの走行時間が4時間弱のため、R41で大都市名古屋を通過することから、それほど距離は伸びないだろうと予想し、今日のゴールをR156沿いの岐阜県郡上市(ぐじょうし)の道の駅「美並(みなみ)」に仮決めした。
昼食後は再びR1を走り、道の駅「藤川宿」(愛知県岡崎市)に立ち寄った。
前回は、駅舎の営業時間が終了していて、併設のコンビニのみが開いていたが、今は営業中だ。地場産品の販売面積は広く充実している一方、観光ショップも素晴らしく、色々な観光情報をゲットできた。
さらに西に進むと、R1に市電が走り始めると豊橋市街地だ。市役所前を通過して、R1が直角に右折する交差点で市電と別れた。その後は、豊川と豊川放水路を渡り、岡崎市、安城市、知立市、刈谷市、豊明市を通過すると名古屋市内に入った。
R1からR41に入りながら、名古屋市街を北上した。
思ったおり信号が多く、行っては止まって、止まっては進んで、それを幾度となく繰り返しながら、頭上の都市高速を羨ましく思うものの、時間はたっぷりとあるので、R41を走り続けた。
気が付くと、午後4時を回っていて、高校生の下校時間と重なり、歩道を賑やかに歩く元気の良いJKが目に入り、その若さをもらった気がした。
信号に停まったとき、周囲のクルマのドライバーは皆、スマホを触っていた。仕事上の連絡かもしれないが・・・、お仕事、お疲れ様。停車中のため「ながら運転」ではないため、違反・罰則の対象にはならないが、信号が変わってからはスマホを見るのをやめて、アクセルを踏みましょうね。
一方の私はセカンドライフの急ぐ必要のない「キャンピングカーの旅」の真っ最中、ゆっくりと周囲のクルマのドライバーを見渡す余裕もあり、仕事に従事している人たちの邪魔にならないようにしなければならないと決めたことを思い出した。
名古屋市街を抜ける間はずっとFM放送を聞いていた。
実は、以前からラジオの受信状況が悪く、CDの音楽や200枚ほどのCDを取り込んだウォークマンの音楽を聞いていたが、ひとり旅ではラジオから流れるパーソナリティの声を聞きたいと思っていた。
そこで、バンテック社に問い合わせたところ、「ジル」の助手席側の外に付いているアンテナは、ドアの開閉リモコン用のアンテナで、ラジオのアンテナについては、「ジル」の取り扱い説明書のオプションのページを見て欲しいとのことだった。
そこには、ダッシュボードの内側に取り付ける「ダイバーシティアンテナ」が載っていたが、要は、別体のアンテナが必要だと分かり、自作も含めて色々と検討した結果、フロントガラスの内側に貼り付けるタイプの「FM/AMラジオアンテナ」が良さそうだと判断し、この旅の前に購入し、貼り付けて、カーコンポに結線した。
その結果、地元の静岡県内では、ラジオ電波の受信状況の良いところではFMを受信し、電波が弱くなると雑音が入ってくるので、AMを受信して聞いていた。
この旅に出てからの県境あたりではAMを、豊橋や岡崎そして名古屋ではコミュニティFMも含めてFMを受信できたことから、「都市部ではFM」、「それ以外ではAM」の放送を受信できることが分かり、オートスキャンで選局した。
今まで、ラジオを受信できなかったことに比べると、雑音が時々混じってしまうこともあり、まあまあ満足できるレベルで、数値化するならば、5点満点中3程度、少し不満が残る結果だった。
名古屋市街地での夕方の渋滞に巻き込まれながらも、R41からR156を走り、美濃市に入った頃に、夕暮れを迎えてしまった。
夜間走行はあまり好きではないので、道の駅「美並」のひとつ手前の、道の駅「美濃にわか茶屋」(岐阜県美濃市)が今日のゴールになった。
自宅から持ってきたハツとサイコロステーキをフライパンで炒め、それがかなりの量になり、白飯が要らない夕食になった。デザートは、この道の駅で購入した富有柿、熟れていて美味かった。