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静岡のとみちゃん
静岡のとみちゃん
novelistID. 69613
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悠々日和キャンピングカーの旅:⑭西日本の旅(山陰(前編))

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※タイトルの「悠々日和」は「のんびり」の当て字で、時々、「きまま(な)」とも読む

 キャンピングカーで初めて、静岡県西部から生まれ故郷の福岡県に里帰りした。
 自宅を出発してから帰宅するまでの日数は40日、実家に滞在した6日間を除いても、34日間も「キャンピングカーの旅」をやっていた。これまでの最長の旅だ。
 その紀行文はかなりの長文になってしまいそうなので、山陰(前編・後編)、北部九州、山陽、紀伊半島の四部(五部)に分けて執筆することにした。

■旅のルート
 時間がたっぷりとあるセカンドライフは「人生のボーナス期」、元サラリーマンの私にとっては、何とも甘美な響きのある呼び方なのだろうか。急ぐ必要のない帰省旅なので、実家までの往復の道中を旅気分でじっくりと味わうことにした。
 一般的に、自宅のある静岡県西部から九州に向かうには、高速ならば、東名、名神、山陽自動車道、中国自動車道、そして関門橋だが、下道が好きならば、それらの高速にほぼ並走するR1、R2を走って関門トンネルを抜ければ九州、それが最短距離だ。

 ところが私は、キャンピングカーならではの特徴を活かして、悠々日和(のんびり)と悠々日和(きまま)に、静岡県の隣の愛知県から西に進まず、北上して岐阜県へ、山越えしてからは福井県の北部(嶺北(れいほく))に抜け、海沿いに走り若狭湾沿岸(嶺南(れいなん))、北近畿の日本海沿岸、そして山陰地方を走って九州に向かうことに決めた。
 それは、大袈裟な表現になるが、「ジル(バンテック社のキャンピングカーの車名、タイプはキャブコン)」にとっての「未踏の地」となるルートの秋の山陰路の景色に期待し、私なりの極み(プレミアム)を求めることにした。