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蔓延と慢性

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「やむを得ず発行される」
 というものがなければ、情け容赦ないということになる。
 日本の場合は、あくまでも、
「要請」
 という形で、
「命令」
 ではないのだ。
 だから、外出禁止要請ということで、もし、外出をしても、逮捕されることも、罰金を食らうということもないのだ。
 それは、憲法で、
「基本的人権」
 というものが保障されていて、
「憲法は、緊急事態宣言のような、特別法に近いようなものが犯すことのできないもの」
 ということになるので、日本において、
「憲法の三大原則」
 と言われる、
「国民主権」
「基本的人権の保障」
「平和主義」
 というものは、崩してはいけないものだということだ。
「だったら、自衛隊は?」
 ということになるのだろうが、それも、大きな問題となることだろう。
 だから、ずっと、
「憲法改正義議論」
 というものがあるわけで、特にその代表が、
「平和憲法としての、第9条」
 というものが問題になってくるのであった。
 そもそも、
「平和憲法というものがあるはずなのに、自衛隊などというものが存在しているのっておかしくないのか?」
 ということであるが、
 日本が、占領されている間に、朝鮮半島で、分割統治されていた、南北で、それぞれに、
「独立国家」
 というものが建国され、お互いに、
「統一国家」
 というものを考えていたのだが、それぞれが、まったく異なった主義の国家だったことで、
「お互いに、武力による統一」
 というものを目指したことで、それが、
「朝鮮戦争」
 という形で、表面化してしまったのだ。
 アメリカを中心とする民主主義陣営とすれば、
「北朝鮮が攻めてくることはない」
 とタカをくくっていた。
 というのも、
「北朝鮮も、支援する中国も建国まもなく、ソ連にお願いしても、核戦争という懸念がある」
 ということで、戦争には消極的だということが分かっていたので、
「攻めてくることはない」
 と考えていたのだろう。
 だが、実際には、ソ連は中国に対して、
「危なくなったら、加勢しろ」
 といっていたのかも知れない。
 それなりに、武器の供与というのもあり、実際には、大きく関与してくることになるのだ。
 しかし、アメリカはなぜか、韓国に対して、ほとんど武器を供与することはなかった。
「北が攻めてくることはない」
 と完全に思っていたからなのかも知れないが、武器弾薬の数はほとんどなく、あったとしても、
「旧日本本軍である、関東軍が残していったもの」
 というのがほとんどだった。
 性能はいいのだろうが、何しろ旧式であり、北朝鮮側は、ソ連や中国から、武器弾薬を調達できていて、さらには、顧問などを雇い、軍事訓練も頻繁に行っていたので、
「精鋭部隊」
 で成り立っていたのである。
 そんな北朝鮮軍なので、韓国軍のように、
「ほとんど、丸腰」
 といってもいいような装備で、果たして、
「何ができる」
 というのか、
 だから、攻め込んできた北朝鮮軍に対して、無抵抗状態で、ソウルを3日で占拠されるということになったのだ。
 その後、慌てた国連軍が、
「仁川上陸作戦」
 というものを成功させ、電撃戦によって、北部に北朝鮮軍を追い詰めるところまで行ったのだが、何とそこで、
「中国の人民解放軍」
 が介入してきたのだ。
 数百万という、
「人数にものを言わせた人海戦術」
 において、逆に優勢になった北朝鮮は、プサンあたりまで侵攻し、それを、国連軍が押し返すような、いわゆる、
「アコーディオン状態」
 ということになり、戦争は膠着状態になった。
 結局、休戦が持ち込まれ、
「講和条約が結ばれるか」
 と思ったのだが、実際には、持ち込まれることはなかった。
 それは、何と反対した国があったからだ。
「あくまでも、武力による朝鮮の統一」
 を掲げた国として、韓国が講和はしないということになったのだ。
 だから、
「南北朝鮮は、いまだ休戦状態」
 ということであり、いつ、どちらかが侵攻してきてもおかしくない状態ということになっている。
 それが、今でも続く、
「朝鮮問題」
 ということになるのだろう。
 北朝鮮というのは、
「ソ連の崩壊」
 の後も、社会主義よりの国家であり、核開発などにより、世界から孤立しているのである。
 というのも、ソ連や、中国や、結局、歩み寄ったために、戦争を吹っかけられた、
「リビア」
 のようになりかねないということで、
「核開発」
 に舵を取るしかないのであった。
 アメリカを特に敵視し、アラブ国家とは違う意味での、敵退意識を持っているということになるのだ。
 ただ、北朝鮮という国は、日本や韓国やアメリカなどの国からは、
「国家として承認しない」
 ということで、
「国交を断絶」
 しているが、それ以外のほとんどの国からは、国家として承認されていて、貿易も行われているのである。
 それを考えると、
「日本の国家」
 というのは、本当に正しいのだろうか?
 と考えさせられるというものだ。
 特に、2年前くらいから戦闘状態にある国家に対して、
「見返りもないのに」
 ということでもあるのに、
「ポンと大金を寄付している」
 ということだ。
 確かに、
「侵攻された国」
 ということで、同情の余地はあるだろうが、戦争をしている国を停戦にもっていかせなければいけない立場で、大金を寄付するということは、
「武器弾薬のために寄付した」
 と思われても仕方がない。
「戦争放棄である、平和主義国家」
 のすることであろうか?
 しかも、
「戦闘状態にある国の片方の肩を持つということは、相手国からすれば、敵国とみなされても仕方がない」
 それを分かっているのかいないのか、政府は、自分たちの売名行為から、国家予算を、
「寄付に浸かっている」
 というわけだ。
 その金は、
「政治家のポケットマネーでもなんでもない」
 あくまでも、元々は、
「国民の国税」
 なのである。
 それを政府は勝手に国民に問うこともなく、まるで
「当たり前のこととして寄付する」
 ということなのだ。
 世間は、
「世界的なパンデミック」
 というのがまだ収まらない状態で、会社がどんどん倒産していき。国民が職を追われているという状態でも、それを放っておいて、他の国に寄付しているわけだ。
「家族が困っているのに、どこかに寄付をする」
 というのと同じではないか。
 一般的にそんなバカなことをする人がいるというのか>
 実に信じられない状況である。
 何といっても、
「日本は、借金だらけの国で、血を流しながら、何とか生きている状態」
 だというのに、それこそ、
「血税」
 を自分たち政治家の売名行為だけのために、国民の許しも得ずに使われては、そんな状態を誰が許すというのだろう?
 それを思えば、
「日本は秩序のない国になってしまった」
 ということであろう。
 いや、今に始まったことではないかも知れないが、ここまで露骨な政治をしていて、しかも、まだ、その政権が現役というのだから、
「どこが、法治国家で、民主国家だというのだ」
 ということである。
 これでは、本当に、
「独裁国家ではないか?」
作品名:蔓延と慢性 作家名:森本晃次