小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

蔓延と慢性

INDEX|17ページ/17ページ|

前のページ
 

「今の時代には、その伝染から、精神疾患が蔓延している」
 ということになるのだろう。
 精神疾患が蔓延するということで、社会的に、そして時系列で、
「犯罪が多様化」
 ということが起こったり。
「科学捜査が発展して、できるトリックが限られてきた」
 ということであっても、実際の犯罪が減ってくるということも、ミステリー小説が、ジャンルとして作品が少なくなってくるということもない。
 逆に、
「バリエーションを広げれば、いくらでも書くことができる」
 ということであり、
「それを実際の犯罪が証明している」
 ということになるだろう。
 もっと言えば、
「犯罪というものが、精神疾患によって、増えてきている」
 ということで、
「慢性化している」
 ともいえるのではないだろうか?
 これは、離婚問題にも言えることで、
「そもそも、離婚するということは、何かの歯車が狂ったからだ」
 と思っているかも知れないが、実際には、
「何かの伝染病のようなものがあって、それに犯された人間が、離婚する」
 という考え方も、都市伝説としてありそうな気がする。
 だとしても、
「離婚というものを、精神疾患を理由にしてもいいのだろうか?」
 ということである。
 もしそれを理由にするのであれば、
「だったら、最初から結婚などしなければいい」
 ということになる。
 そう、
「結婚というものは、最初が100という完璧なものでなければいけない」
 ということになるのかも知れない。
「限りなくゼロに近い」
 ということが無限につながるということで、
「100というものも、なってしまうと、無限ではない」
 という考え方になるのであり、
「最初から100でないといけない」
 というのが結婚だとするならば、
「それは、無限ではない」
 ということになり、
「死ぬまで一緒に」
 という
「永遠の愛」
 というものは、最初から存在していないということになるのではないだろうか?
 となると、
「どこで妥協するか?」
 というのが、
「結婚して、そこから、結婚生活を続けていく」
 ということであり、
「最初から矛盾なのが、結婚だ」
 ということになる。
 そうなると、
「結婚を続けていく秘訣は?」
 ということになり、結論は、
「慢性化させることだ」
 ということで、そこで初めて、
「慢性」
 あるいは、
「惰性」
 というものは生きてくることになるのだ。
 世界はそこかすべてに、
「精神疾患というものが蔓延し」
 さらにそれが、
「慢性化する」
 という、
「蔓延とは途中経過であり、慢性化というのは、飽和状態だ」
 ということになるのであろう。

                 (  完  )
64


作品名:蔓延と慢性 作家名:森本晃次