残 像
イマージュ
スカイクレイパーから眺める夜景
テールランプが星屑のよう
柄にもなく赤ワインを選んだのは
そんなシチュエーションに酔いたくて…
流れるイルミネーションを目で追うふりをして
実は背後に忍び寄るあなたの手に
触れられたら最後崩れ落ちそうで
ドキドキを隠してるの
バスローブが肩からスルリと落ちて
振り向きざまに私はあなたの胸に
吸い寄せられる
アルトサックスが奏でる旋律は
きっと私の身体を打楽器にして
どこを弾いてもきっと
淫な音色を奏でるだろう
空に突き刺さる摩天楼から
オレンジ色の朝焼けが広がって
入れ替わるように
私たちはトロトロと深い眠りに落ちていく…
そんなことを妄想した
いつかそういう日が来たらいい…のに