国家によるカプグラ症候群
「宗教団体というのは、ろくなものではない」
ということになるのであろう。
最近の新興宗教は、
「霊感商法」
などといって、家庭を壊して、私腹を肥やすところが増えてきている。
ただ、これは今に始まったことではなくて、昔からなのだが、
「テロ組織」
と双極的なことだと思うと、最近の傾向としては、
「テロよりも、霊感商法的なやり方」
ということになると、
「結局は、それでも、洗脳、薬による力が、余計に必要なのかも知れない」
と感じる。
だからといって。
「テロを認めるわけではないが、テロに匹敵する発想としての、カプグラ症候群が、蔓延る世界になってくると、それこそ、テロが戦争を凌駕する世の中になるかも知れない」
といえるのではないだろうか?
新聞記者による、
「暴露」
というものは、時期尚早であり、
「いたずらに、世間を混乱させるだけではないか?」
と思えるのは、それだけ、国家というものが、安定していないということであり、下手をすれば、
「国家までもが、というよりも、国家自体が、本来の悪の秘密結社だということにしか行きつかないことになるだろう」
すべての社会問題の根源は、
「政府や国家によって作られたもの」
という、子供でも分かる理屈に戻ってくるということだ。
大人には、どうしても理性というものがあるから、それを肯定できないところがあり、そこが、
「人間らしさ」
ということになるのであろう。
「行方不明者や、記憶喪失者が増えてくる」
ということは、そこに、
「カプグラ症候群的な発想が蔓延る」
ということで、社会問題は、消えてなくなることはなく、
「限りなくゼロに近い無限」
というものを築いていくことになるのだろう。
( 完 )
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作品名:国家によるカプグラ症候群 作家名:森本晃次