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照る日曇る日

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認知症の入口に居る人 その1



知り合いに認知症の気配を感じる人がいる。
私は最近少し距離を置いているが、たまに彼女から電話が掛かってくる。

それも昨日の電話の第一声は自分の緊急のことで、市から郵送された通知書の意味が解らないといったもの。年金の通知書の数字が減っているがどうしたものかというものだった。
詳しく聴いていたら、右と左に書いてある数字の意味がわからないという。

丁度私もポストに入っていた同じ通知書を見ているときだった。
私の場合は通帳と通知書の内容は同じだったので、先方の通知書のことはわからなかった。
市の方に電話で聞くよう勧めたところ、出掛けてきいてみるというので電話でも説明してくれるだろうと言うと、すぐ問い合わせたようで後で理解できたと折り返し電話をしてきた。

作品名:照る日曇る日 作家名:笹峰霧子