三つの関係性
今度は、誰かをはじくわけではないので、選択肢も、考え直すということもできない。一種の、
「遊びの部分がない」
という状態であり、それを考えると、恐ろしさがこみあげてくるというものであった。
そんなことを考えてみると、
「自分の中には、遊びの部分がない状態で、何かに追い込まれているのかも知れない」
と感じると、残った二人も、同じような関係ではないか?
と感じられた。
そこで、最初にできた、
「三つの関係」。
つまり、
「三悪関係」
「三つ巴」
「三すくみ」
という関係が、どこから結びついてくるものなのか?
ということを考えると、
「遊びの部分がない」
ということで、
「三すくみ」
というものが一番、考えられるのではないか?
と感じた。
いみじくも、同じ輪の中ではないが、最近になっている、いちかは、別の三すくみの輪の中にいるではないか?
それを考えると、
「遊びの部分があるいちかと、遊びの部分がない自分とで、何が違うのか?」
と考えると、
「私は、父親の下で育てられたから」
といえるだろう、
見た目はその方がいいように思うが、これらの、
「三つが絡む」
ということで考えると、
「一概に親と一緒の方がいいのかどうか」
というのを考えさせられるというものだ。
つかさは、それを考えながら小説を書いていたが、書いていることをそのまま文章にできているということで、
「しゃべりながら書いている」
という感覚になり、この本が話題になる日も近いと思わせたのだった。
( 完 )
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