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いたちごっこのフレーム問題

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 でも、
「アニメ」
 でも
「映画」
 においても、結末は、前述のとおりだったのだ。
 それは、実際には、
「そうではない」
 といわれている。
 どういう結末だったのか?
 というのは、昔から教科書に載っている、
「浦島太郎」
「桃太郎」
 などといった、
「おとぎ話」
 というものは、ある程度、その結末は決まっている。
 しかし、中には、
「まだ、続編が存在する」
 といわれているものがあり、それが、
「浦島太郎」
 などであった。
 この話に場合、
「カメを助けた太郎が、どうして玉手箱を開けて、おじいさんにならなければいけないのか?」
 という疑問が残る。
 それを解決することが難しいが、本当はあの話は、乙姫と太郎の、
「恋愛物語」
 という側面もあり、そのため、最後は、
「ハッピーエンドであった」
 ということである。
 しかし、それを当時の明治政府は、
「その結末をよし」
 としなかったのだ。
「開けてはいけない」
 といわれるものを開けてしまったという、
「見るなのタブー」
 これが、大きな問題となって立ちふさがる。
 そういう意味で、矛盾している話を、
「教訓」
 とするのは、さすが、教育という考えがあってのことだったのだろう。
 それを思うと、浦島太郎だけでなく、この
「地底帝国が侵略してきた」
 という話も、
「最初から矛盾だらけだった」
 といえるだろう。
 そうなると、問題は、
「話の終わらせ方」
 であり、
「戦争の終わらせ方」
 であった。
 戦争というものや、結婚などというものは、
「始めるよりも終わる時の方が何倍もエネルギーを使う」
 ということである。
 つまり、その終わらせ方は、
「これから起こる戦闘」
 というものをシミュレーションして、
「いかに着地点を見出すか?」
 という、
「最初から最後まで、その目的のためにまい進する」
 という、
「ブレない心」
 が必要なのだ。
 だから、教訓として、
「人間が操縦してやられるところで終わらせた」
 ということになっているが、実際には、この続きには、大いなる機密が含まれていた。
 実際に、原作者は、結末を描いてはいた。
 しかし、
「出版検閲に引っかかった」
 のであった。
 民主主義において、
「表現の自由」
 というものが憲法で定められているではないか。
 と誰もが思うだろう。
 しかし考えてみれば、
「放送委禁止用語」
 というものが存在したり、
「大東亜戦争」
 という言葉を封印したりと、法律では裁けないが、
「放送倫理」
 という言葉で圧力をかけ、何もできないようにさせられたのだ。
 この話も続きがあった。
「合体ロボットはまた作り直され、さらなる新兵器を備えた完璧といっていいものが出来上がったのだが、今度も完膚なきまでに、相手からやられてしまった」
 ということであった。
 それはなぜかというと、
「乗組員に、アンドロイドを使った」
 ということであった。
「結局、合体ロボットは、敵を前にして、まったく何も動くことができず、ただ、やられただけだった」
 という結末だった。
 これは、
「ロボット開発」
 における、
「フレーム問題」
 ということで、それを、日本政府、いや、研究所は、ひた隠しにしたいがために、国家機密となり、出版検閲にも引っかかったということだ。
「人間はどこまでいっても、逃れることのできないマラソンを、いたちごっことして歩んでいる」
 ということになるのだろう。

                 (  完  )
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