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人を呪えば穴二つ

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 というものに仕立てあげようという考えからきていると言ってもいいだろう。
 暴行事件の未遂であったり、レズビアンへの転換であったり、一人の女がいかに、
「危ない橋を渡っているか?」
 ということを考えると、
 本当であれば、
「交換殺人をしたい」
 と思っている人がいるとすれば、かずきと組む方がいいと思うだろう。
 今回の死体発見は、そのかずきだったのだ。
 ということは、かずきは、
「ミイラ取りがミイラになった」
 とでもいえばいいのか、誰かのために、交換殺人を計画していたのだが、彼女は、復讐されることで、自分の復讐を達成しようとでも考えたというのか?
 そんなことを考えていると、
「交換殺人」
 ということを刑事が気づかなければ。
「私の勝ちだ」
 と思っているようだ。
 まるで、かずきは、
「私の交換殺人の理論を警察に見せつけてやるのが私の復讐」
 ということで、彼女は、レズであったこと、そして、男に暴行されそうになった時、その時に、対応した警察が、
「ろくでもないやつだ」
 ということであった。
 さらに、かずきが考えていることとして、
「私は、交換殺人というものを、まるで、伝染病のように考えている」
 ということであった。
 そして、これは、実は、連続殺人であるということは、もちろん、交換殺人であれば、当たり前のことだが、だからこそ、警察に、
「これが、連続殺人である」
 ということを疑われてはいけないのだ。
 それが、事件の全容であり、
「私が本当に死んでほしいのは、外国人だ」
 ということを、かずきは分かっているのだろうか?
 自分の死をもってして、何かを訴えたいという思うと、
「この世で生きているにふさわしくない思いをいかに考えるか?」
 ということが、最近の外人ばかりの世の中であった。
 彼女は、最後に、外人から暴行されたのだ。
 という事実を誰が知っているだろう。
 彼女に対して、復讐を考えていた人はたくさんいた。何が復讐になるというのか、話が支離滅裂で、つかみどころがないのだった・
「人を呪わば穴二つ」
 まさにその通りではないだろうか?

                 (  完  )
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作品名:人を呪えば穴二つ 作家名:森本晃次