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未花月はるかぜ
未花月はるかぜ
novelistID. 43462
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そらのわすれもの9

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ふと目線に気付き、竜也は慌てて付け加える。
「別に今のは、非難しているわけじゃないよ。風間先生は私にとっては妹なんだよ。妹がすまない。
女性がこの家に多かったというのは、風間先生の母親と私の母親がここで共同生活をしていたんだ。」
「…。」
「最初に風間先生の母親が仕事で海外に行き…元々風間先生の母親はイギリス人と日本人のハーフでね、母国に帰ったのか定かではないけど、いなくなった。その後、私の母が亡くなって、それをきっかけにバラバラに暮らしたから、知秋や知春とは住んでいる時期は被っていないよ。」
竜也はカップに口をつけた。
「連れ帰る権利は琴にはない。」
小声でつぶやく竜也の表情は冷たく、暗かった。
「何か言いました?」
優太が聞くと、
「知春は気にしているようだけど、あまり気にしなくていい。知春にも後で連絡しとくよ。」
と竜也は言った。