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未花月はるかぜ
未花月はるかぜ
novelistID. 43462
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そらのわすれもの9

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「誰から聞いた?」
「知春さんからです。」
「それが今日来た理由?」
「はい。」
竜也は茶葉が蒸れたのを確認すると2人分のお茶をそそぎ、テーブルを挟み、優太の右斜め前座った。
「知春とは何で風間先生の話をすることになった?」
「この間、ふたりでいる時に会いました。」
「風間先生は何を言ってた?」
「知春さん達を連れ帰りたいみたいなことを言ってました。」
「ふーん…。」
竜也は口もとに手をあてて、少し考える。
「他には何か聞いた?ふたりは、あまり接点がないはずなのにな。」
「そうなんですか?」
「知春は学校行かないからね。」
竜也は言う。
「知春や知秋は風間先生について何か話す?」
「知春さんが風間先生は新式であるとか言ってました。いや、旧式だったっけ?」
「風間先生は新式だよ。」
何とか思い出そうとする優太に竜也は話すとお茶を飲んだ。
「知秋は、風間先生について何か言う?」
「言わないです。」
「だろうね。」
お互い難しい顔をする。
「あまり風間先生からは話を聞いていないと言うことなら、私からは特に話すことはない。」
竜也は砂糖の入った瓶を優太に差し出すと付け加えた。
「人のことを裏で言うのはよくないからね。」
「ありがとうございます。」
優太は砂糖の入った瓶を受け取るとカップに砂糖を入れた。
「好き勝手いいやがるって風間先生は言っていたので意外でした。」
「それは本人がそうだからだろう?」
ため息をついて竜也は言う。
「昔から気性が荒いんだ…人に対して攻撃的というか…。」