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静岡のとみちゃん
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悠々日和キャンピングカーの旅:⑪信州の旅

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■旅の7日目:道の駅「花の駅千曲川」⇒JR野辺山駅(八ヶ岳山麓)


【今日の走ったルート】 野沢温泉の「大湯(おおゆ)」につかったあとは志賀高原を横断。長野県と群馬県の県境の渋峠から大パノラマを見て、温泉地の草津に下山。南下して軽井沢へ。八ヶ岳の東側の麓を南下して、野辺山駅の駐車場で車中泊。

【この日の忘れられない出来事】 野沢温泉の熱過ぎる「大湯」につかったあとに、温泉街をそぞろ歩きしたこと。

【旅の内容】 今朝も5時過ぎに目が覚めた。周囲は霧に覆われているが、今日も多分、予報通り晴れるだろう。

 なんとかペイやカード支払いはやっていない現金主義の私、所持金が1,000円を切っていたので、グーグルマップで「ATM」を検索したところ、道の駅の裏手のAコープにあった。開店は9時で、道の駅もその時間にオープンするので、それまでここで、朝の時間をゆったりと使うことにした。

 まずは朝食の準備だ。今日も、いや毎日そうだが、手軽で、美味くて、後片付けも楽なホットサンドだ。
 ホットサンドメーカーでしょうゆ味の卵焼きを作って、その上に食パンを載せてひっくり返して、昨日とは違う味を楽しみたいため、卵焼きの上に、さんまの蒲焼とベーコンを左右に並べて、もう1枚食パンを載せて、こんがりと焼く。ただそれだけだ。
 そのホットサンドに、コーヒーと野菜ジュースを並べると完成。まだ6時だ。朝ドラの「おかえりモネ」の替わりにビデオを見ながら、ゆっくりと時間を掛けて平らげた。

 朝食で使った食器などを洗って片付けても、9時までは十分に時間があり、次の二つのことを始めた。
 まずは、宮城県のFMラジオの毎週土曜日に放送される某番組宛ての「おたより」を書き始めた。
 実は、この番組に最初の「おたより」を送った時に読まれて、それが嬉しくて、2回目の「おたより」を送ると、再び読まれてしまい、また「おたより」を送って・・・、それが毎週繰り返されて今に至っている。ラジオパーソナリティとリスナーの関係をいつまでも継続したいと思っている。

 私からの「おたより」は、一般的なものに比べるとかなり長いようだ。
 パーソナリティが読むだけでも3~4分の尺で、パーソナリティがコメントや感想を挟むと5~6分になり、楽曲のリクエストも時々やっているが、その曲が流れる場合の尺は10分ほどになり、たいへん大事に扱ってくれる。
 「おたより」を書くといっても、実際はPCに入力したものをメールで送信している。まずは、幾つかの話題を考えて、それぞれのラフな文章を書いて、他の話題も追加しながら、最後は推敲して仕上げている。
 それが、「キャンピングカーの旅」の旅先からの「おたより」ならば、旅で感じたことや体験、そしてキャンピングカーの旅ならではの出来事の中から、特に印象深いことを絞り込んだ内容になる。それはそのまま、旅のエッセンスであり、備忘録でもあり、この紀行文の執筆の際に役に立つ。

 先週の土曜日の放送は、スマホでサイマルラジオにアクセスして、放送局を選択して、「ジル」を運転しながら、パーソナリティが読む私からの「おたより」を聞くことができた。
 そして今、書き終わった「おたより」をメールで飛ばした。この旅が終わった7月31日の土曜日に、このラジオ番組を自宅で聞くことになるはずで、パーソナリティのコメントを心待ちにしながらも、多分、この旅の余韻を感じることだろう。

 「キャンピングカーの旅」では、PCでネットにアクセスして、マップを見たり、情報検索したり、NHK+を見たりしているが、そのために、かなりのギガ数で契約したポケットWiFiを使っている。
 スマホでサイマルラジオに接続する際も、ポケットWiFiを活用しているため、スマホは最小のギガ数で契約しているが、残りのギガ数の心配は要らない。
 しかしながら、旅が長くなってしまった場合や、旅の途中で月末近くになってしまうならば、月次契約のポケットWiFiのため、残りのギガ数が少なくなっている場合があり、その場合は、道の駅の無料WiFiを活用している。

 「おたより」の送信が完了した頃、朝ドラの時間になり、暫し休憩。
 見終わっても、9時まではまだ45分ほどの時間があったので、キャンピングカーの月刊誌の「オートキャンパー」が主催するリモート座談会の「キャンピングカー×温泉は最高だ」の出席が決まっていたので、その準備を進めた。

 どこでもそうだと思うが、道の駅の朝の駐車場は次第に賑やかになる。
 まずは早朝、トイレに行く人たちのクルマのドアの開閉音が聞こえる。それは意外と大きく響く音だ。
 次は、寝るために車外に出した荷物を車内に積み込む音で、それはガチャガチャした音だ。
 そして、車中泊した人たちの話し声が聞こえ始める。それは大体6時半頃だ。
 最後は、エンジンを掛けて駐車場を出てゆくクルマの音で、7時頃から始まり、その大半は8時頃に集中する。そのような中、私の「ジル」はいつも、朝ドラをしっかり見てからの出発になるので、大体8時半頃になってしまう。
 私の場合、何時に起きても、周囲の音で起こされても、朝の「のんびり感」は捨て難いもので、気の向くまま、足の向くままの旅には、この「のんびり感」で一日が始まるのがちょうどいい気がする。

 やっと、9時になった。
 まずは、開店した道の駅の駅舎の中を見て回った。朝一はやはり、直売所の野菜がふんだんにあり、見るだけでも、体内のビタミン含有量がアップしそうなほどだ。
 私の勝手なルールだが、駅舎に入らず、道の駅をあとにするのは、その道の駅を訪問したとは言えないと思っている。なので、この朝一の訪問で、この道の駅をしっかりと訪問したことになり、手元にある「道の駅ガイドブック」に、訪問済みを意味するチェックを入れた。
 そして、道の駅の裏手のAコープのATMで現金を引き出し、旅の資金を補充した。

 今日の旅はまず野沢温泉、そこで温泉につかることができれば最高だ。そして、自宅のある静岡県に向かって南下を始め、志賀高原、草津、軽井沢、八ヶ岳・・・、どこで泊るのかは分からないが、山岳コースを走破する予定だ。

 9時過ぎの太陽の高度は思った以上に高かった。R117を少し戻り、野沢温泉に向かう上り坂にハンドルを切り、かなりの勾配の坂をぐんぐん上っていると、視界の中に、野沢温泉スキー場のゲレンデやリフトが見えてきた。そして、そのスキー宿でもある温泉街に入っていった。

 まずは観光案内所を訪ねた。かなり広い所内には色々な情報や写真が幾つも貼られていた。
 そこのスタッフの方に、日帰り温泉について尋ねると、共同浴場(外湯)が幾つも載っているマップを使って、野沢温泉のシンボルで人気のある「大湯」を紹介された。
 この温泉地の特徴は数多くの共同浴場(外湯)があるとのことで、「大湯」に限らず、幾つかの湯を回る「湯めぐり」も勧められた。
 「ジル」を観光案内所の駐車スペースから、近くの有料駐車場に移動して、入浴準備をしてから、「大湯」に向かった。温泉街を少し歩くと、上り坂の先に立派な和風の外観の「大湯」が見えた。湯屋建築と言うのだろうか、いい感じのアングルで写真を撮った。