悠々日和キャンピングカーの旅:⑪信州の旅
■旅のテーマについて
旅にはテーマがあるものだ。
テーマがあれば、さらに、旅を奥深く楽しむことができるのだろう。
ネットで調べると、○○を巡る旅、○○を体験する旅、○○の味を楽しむ旅、○○地方の酒をこよなく愛する旅、などがあった。
というのも、これまでの「キャンピングカーの旅」では、テーマというものをあまり考えていなかったが、強いて挙げるばらば、走っている時は「車窓風景」を楽しみ、各地の観光地に行っては、まずは見て、理解して、満足して、気になる部分があればネットで調べて、さらに歴史まで調べる・・・、いわゆる「ちょっと中身の濃い観光」が旅のテーマだった気がする。
まあ、そんなもんだと思いながらも、陳腐過ぎることに少し落胆した。
せっかくキャンピングカーで旅をしているのに、何かもったいない気もするが、あまり時間を気にせずに、色々な場所の「車窓風景」を楽しみ、自由度の高い「観光」をしているのは事実だ。
という訳で、今回の旅のテーマは、「足の向くまま、気の向くまま」と仮置きしたが・・・、どうも、いつもと変わらないようなので、旅の中で考えてみることにした。
ところで、よく見るTVの旅番組の話を二つ、いや三つ。
最初は六角精児さん。彼の鉄道旅は、酒蔵を訪ねて試飲する「呑み鉄」だ。毎回、旨そうに飲んでいて、彼のいい感じのコメントが気に入っており、放送の都度、録画して、じっくりと見ている。
彼の昼飯や晩酌付きの晩御飯には、各地の美味しい味との出会いがあり、それをホントに旨そうに食べる。羨ましい感じもする。
彼の鉄道についての知識は素晴らしく、「呑み鉄」の番組を奥深いものにしている。
六角さんに感化された訳ではないが、彼が訪れた廃線跡や鉄道関連の資料館に行ったことがあり、私の「観光」の中に、少し鉄道関連の要素が加わっている。
ついでに、彼や市川紗椰さんが登場する「麺鉄」も好きな鉄道旅番組で、麺も旅も好きな私にとっては、「呑み鉄」も「麺鉄」も必見の番組だ。
そして火野正平さん。彼の「こころ旅」も時々見ている。毎日、見ていた頃もあった。
視聴者からのおたよりに書かれた思い出の場所を自転車で訪ねる旅だが、その道中も含めての展開が面白い。
そして、庶民が食べるような昼食を取っていて、親しみが湧く。
正平さんが上り坂で苦しむ映像が幾度もあり、電動アシスト自転車に乗り替えてはどうかと、NHKに提案したこともあったが、未だにノーマルな自転車に乗っている。上り坂の苦しい顔もあるが、その反面、下り坂の気持ち良い表情もあり、その差が彼の持ち味なのかもしれない。
しかし、彼の体力のことを考えても、是非、アシスト自転車に乗って欲しいし、そして、いつまでも元気でいてねと心の中で思っている。
彼らが隊を成して走る田舎道もいいなあと思い、私の「キャンピングカーの旅」でも、幹線道路から外れて、そんな道を走りながら、ちょっと違った車窓風景を楽しんでいる。
ついでだが、TVの料理番組や旅番組で、料理を口に入れてすぐに感想を言うタレントが多いが、六角さんも火野さんも、特に市川紗椰さんも、十分に味わってから感想を言うので、信頼に値すると思っている。
以上の三つの旅番組には、もちろんカメラマンがいて、登場人物も風景も、いい感じのシーンが続く。時にはドローンで上空からの空撮シーンも。
私の「キャンピングカーの旅」にも、腕の良いカメラマンが同行してくれたらと思うが、無理な話だ。
前置きが少し長くなってしまったが、では、「信州の旅」を始めよう。
作品名:悠々日和キャンピングカーの旅:⑪信州の旅 作家名:静岡のとみちゃん