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人間模様

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現在の心境 その1


梅雨が明けて急に猛暑が襲って来た。全国的に35度越え、40度に達している地域もあるようだ。
愛媛県南部はほぼ35度前後らしいが、私にはその自覚がない。なぜなら早朝に緑に囲まれた広い庭に出て、水撒きやら植物の見回りなど30分前後働いて室内で過ごすからだ。たまの外出も車に乗り目的地はそれなりに涼しい店の中だから暑さは意識しないで済む。


毎日の、特に朝のルーティーンは決まっていて同じことをやっている。まるでロボットのように場所移動をしている。
水遣りのホースの一つに見えないほどの穴が空いたらしく、そこから細い水が縦に噴水している。その場所を避けることをせずに通ると少し水が掛かって毎回冷っとするのだが、意識してその位置を避けるときもある。とにかく庭に出ているときは寝起きでもあり全く頭を使ってないのだからすっかりロボットになり切っている。

温室にはトマトと葡萄の側に、小菊と蔓草が伸び始めているので涼しくなったら少し抜かなければと思う。これまでトマトは五、六個赤く熟れているのを採ってポケットに入れて室内に入っていた。
今はほとんど小さい青いのが生ってるぐらいでそろそろお仕舞なのかな。


作品名:人間模様 作家名:笹峰霧子