人間模様
その2
20代はもっとも希望を持っている年代だ。
良くも悪くも、先に何かしらあるような、夢と希望がいくらでも持てる。
**-**ただ早くに定位置に着いた人にとっては過酷な時代かもしれないが。
訳も分からずふらついている者にとっては社会というものが判らないから一層ふわふわとした夢をみて期待しているのだ。
むかしの女の子は習い事をして家に居てもふしぎではなかった。順調に希望の学校に行き職業に就いた者よりも、後半の人生で彩とりどりの花を咲かせることも可能だった。
将来を共にできるパートナーにしても、あの人この人、様々な人が目の前を通り過ぎていく。のらくら者の私でもその時代に得た技術は後の生活に大いに役に立ち、出会った人たちは思い出のそれぞれのページに跡を残した。