人間模様
人間力の階段 その1
子供から成人まで成長し未知の世界に放り投げられて、未熟だが先の希望があり、保護者の助けを借りて成長していく人間の一生。
成人に達してからは各自様々な道を進むわけだが、或る者は順調に、又或る者は戸惑いつつも模索もし、他人に遅れて少しずつ世間を漕ぐ能力を身に付け、生きる術を学んでいく。
人それぞれ様々な学校を卒業して、すぐに確実な職業を持つ者はその仕事を極め大物になる者もいるだろうし、挫折して転職したりあちこちふらついて何年か後に進路を見つける者もいる。
順風満帆に人生を終えることができる人間は一体どれほどいるのだろう。
後者である私から見ると同年に卒業した人達のほとんどが順調な第一歩を踏み出し、また第二歩も踏み出していたように感じていた。
それほど自分はのろのろと若い身空を当てもなく暮らしていた。