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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
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声が聞こえる(続・おしゃべりさんのひとり言146)

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ちょうどその頃、野球のバッティングが上達する訓練法をテレビで見ました。
バッティングセンターで、速球を打つ練習をしている人がやってた方法なんですけど、
ベンチに座って背筋を伸ばし、両腕を左右に広げて、親指を上に立てる。
そうしてまっすぐ前を見たまま、両腕をゆっくり前後に移動させ、左右の指先が視野の端ギリギリに入るポイントを見付けるんです。
そして前を見たまま、コチョコチョと親指を動かすと、微かに視界の端に感じることが出来ます。
そこからほんの少し腕を後ろに引くと、もう指先は見えませんよね。
そのギリギリポイントで、前を見たまま眼球を動かさずに、指先を見ようと頑張ると、腕がふらつくのか、眼球が動いてしまうのか、段々と指先が見えるようになるんですって。
この訓練を繰り返すうちに、徐々に視野が広くなるそうです。
実際僕もこれには興味をそそられて何度もやってみたら、本当に見える範囲が広くなってきたんですよ。
その結果解ったことは、目玉が横に伸びたんじゃなくって、今まで見えるのに脳が認識していなかっただけで、その範囲にも慣れて視覚化できたんだと気付きました。
これで高速で投げられるボールを手元までしっかり目視する力が付くそうです。
それで20代の頃、実際にバッティングセンターに行った時に、これを試してみようとバッターボックスに入ったら、あまり野球をやったことが無い僕には、130キロの速球に当てる程度しかできませんでしたけど。

でもこの方法で実感としてあるのは、英語のテストの時、この視野を広げる準備運動をしてからテストに望むと(カンニング目的じゃないよ)、集中力がアップするのか、紙面いっぱいの英文の読解力が上がるのは間違いないです。文章が流れるように読み取れるんですよ。
車の運転の時にも効果的です。朝、目覚めてすぐなんか、視野が狭くなっていて、運転中前方の一点しか見ていない。
だから事前に視野を広げるその運動をしておくと、目をキョロキョロ動かさなくても、周囲まで認識できる気がする。気のせいだと思う? かなり目が楽だよ。
だってサングラスをかけると視野が狭くなって、首まで左右に動かさないとしっかりと安全確認出来ないもんでしょ。
やはり視野を広げておくことで、認知能力が格段にアップするのは間違いなさそうです。
この準備運動、是非試してみてください。

声は聞こえないけど、僕も子供のころから、四つ葉のクローバーを見付けるのは得意だったんです。
草むらに入って、友達と何本見付けられるかの競争をよくしていました。
早く見付けるには、“視力がいい”、歩きながらの“動体視力もいい”というのは、重要な要件です。
それに加えて視野が広いと、その範囲にある四つ葉を一気に認識することが容易になるんですよ。
もともと四つ葉のクローバーなんか、すぐに10本見付けられるくらい、たくさん存在しているんですもの。
この範囲にあるって信じて探すから(ほらやっぱり!)ってことになる。なんか吸い寄せられたような感覚になるんです。
これが「声が聞こえた」って感じなのかもしれませんね。


     つづく