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まもなく時効

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6〇大学キャンパス食堂
   徳井健(18)と佐々木拓人(19)がいる。徳井ノートPCを持って
   いる。
徳井「見た見た?漣のおばあちゃん」
佐々木「見たすごいセクシーで美人」
徳井「漣あんなのホームページに載せちゃって」
佐々木「今見れるか?」
徳井「見よ。見よ。ちょっと待って……」
   徳井PCでホームページを開く。
徳井「これこれ」
佐々木「あった。おう、やっぱり、美人。おっ、漣じゃねえか。」
   食堂に漣が現れる。
徳井「漣、あっ、本当だ。漣だ。おーい。漣こっち、こっち」
漣「ああ、PC開けてひょっとして」
徳井「そうだよ。おまえのおばあちゃんだよ」
佐々木「写真ってのがいいな。ロマンを感じる。大正ロマン」
漣「大正じゃねえよ。昭和だよ。あんまり見るなよ」
徳井「見るなよってお前がわざわざホームページに載せたんだろ」
漣「まあ、そういっちゃあ、そうだけど」
佐々木「お前のおばあちゃんで今夜悶絶」
漣「だからやめろって」
徳井「何だか欲情してきた。俺今日グラビアカフェ行こうかな。秋葉原の」
佐々木「グラビアカフェ?何それ?」
徳井「アイドルに会えるんだよ。会えるアイドル」
漣「マジ?」
佐々木「えっ?何それ?会えるアイドル?どういうこと?どういうこと?」
徳井「文字通りアイドルに会えるんだ。かわいい美少女たちだよ。アイドルなんてテレビでしか見たことなかった」
漣「秋葉原に行くとそのアイドルに会えると?」
佐々木「えー、会いたい。行こう。行こう。秋葉原」
徳井「じゃあ、四コマ目終わったら食堂で待ってる」
漣「それより、ホームページ早く閉じろよ。後ろで人が見てるだろ」
徳井「だからお前が自分から載せたんだろ」
漣「そうだけど」
徳井「それにしてもいい写真だな。あっでもこれ邪魔だな」
漣「何?」
徳井「この後ろの人何このシャツ」
佐々木「これレインボーじゃね。虹色」
漣「確かにレインボーだ」
徳井「このレインボーシャツの男さえいなければなあ」

7〇節子の水着姿の写真
作品名:まもなく時効 作家名:松橋健一