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まもなく時効

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51〇グラビアカフェの事務所
   みうと朔太郎がテーブルに向かい合ってパイプ椅子に座っている。離れ
   たところに漣と霧島がいる。
みう「水着になって後悔したこと?正直はじめは水着になる仕事なんて考えてなくて、女優目指してたんだけど」
朔太郎「女優に?」
みう「でもなんか上手くいかなくて、ワークショップで知り合った、あまり有名じゃない監督とのつながりでグラビアやらないかって、チャンスをつかめるかもって」
朔太郎「じゃあ、やっぱり嫌だったんだ」
みう「別に街の路上で水着になる訳じゃないし、雑誌では水着とか男の人に好かれるの分かってるし割り切って」
朔太郎「うん」
みう「でも最初に自分の水着姿が雑誌の表紙に載ったときは、キャーもう駄目って。コンビニで挙動不審になって。そのあといろんな人と会うけど演出を演出と分からない人は怖いわね。いろいろセクハラ発言された。でも……」
朔太郎「でも?」
みう「でも私節子さんが羨ましい」
朔太郎「羨ましい?」
みう「水着姿を見られるのをこんなにも旦那さんに心配してもらって、私なんか、ファンや関係者からいつ脱ぐんだとか言われるし。節子さんそんなにも旦那さんに大事にされてもう十分だと思う。しゃべれなかったとしても、節子さんその写真の提出してもきっと分かってくれると思う」

52〇グラビアカフェ(外)
   霧島と朔太郎、漣、吉永がいる。朔太郎霧島に話しかける。
朔太郎「この前の刑事さんですね」
霧島「はい」
朔太郎「私を、私を妻のいる病院へ連れてってもらえます?」
霧島「分かりました。病院に向かうこともご家族様に伝えておきます。パトカーに乗りましょう。道案内お願いします」
朔太郎「はい」
作品名:まもなく時効 作家名:松橋健一