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まもなく時効

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37〇大学キャンパス
   徳井と佐々木、漣が食堂でコーヒーを飲んでいる。
徳井「日曜日のコーヒーはいいね。授業もないし。それにしても萌音ちゃん、良かったなあ。めっちゃ可愛い」
佐々木「雫ちゃんもいいと思わない?俺ああいう子好みなんだよなあ」
徳井「グラビアカフェ。なんていいとこなんだろ。漣も一緒に行こうぜ」
漣「……ああ」
   と漣、生返事。
徳井「漣どうした?」
漣「そのグラビアカフェってとこ行って、何するの?」
佐々木「何するってアイドルに会えるんだよ。これ以上のことないだろ」
漣「会うの?」
徳井「会うだけじゃないさ。歌のイベントもある。どうだ?漣、今日お前も行くか?」
漣「……」
徳井「どうした?漣」
漣「俺今日はやめとく。日曜日だし家で過ごすから。いろいろ忙しいんだ」
   漣立ち去る。
徳井「おい漣、漣たら。日曜日だからグラビアカフェ行くんじゃねえか」

38〇横浜市警察署
   霧島と吉永がいる。
吉永「もう明日で時効です。今日の二十三時五十九分を過ぎれば。磯部の家の強行突破するためにも、あのレインボーシャツの写った写真の現物を手に入れなければ。何としても入手しましょう」
霧島「あのじいさんが持っとらんと言っとるんやから、持っとらんのや。何もできへん」
吉永「いいや。持ってますよ。絶対」
霧島「できんもんはできんのや」
吉永「霧島さん。でも……」
霧島「わしとて何もせへんわけじゃない。今日またあの家に行く」
吉永「行きましょう是非」
作品名:まもなく時効 作家名:松橋健一