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まもなく時効

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28〇磯部の家
   パトカーが目的地に着き、霧島と吉永パトカーから降りる。
霧島「この家や。この家に磯部は隠れとる」
吉永「なるほど、三階があってもおかしくないですね」

29〇シェアハウスの中一階
   中国人が共有スペースに複数いる。

30〇シェアハウスの中階段

31〇シェアハウスの中二階

32〇シェアハウスの中二階から小さな階段。ドアがある。

33〇ドアの上の物置
   磯部茂(55)が物置に潜んでいる。磯部の近くにレインボーのシャツ
   がある。

34〇節子の水着姿の写真

35〇八神家
   文子と一楓、漣もいる。
文子「おじいちゃん今日も出かけてるの?」
一楓「昨日もそうだった。なんか杖ついてどこかに出かけてるみたい」
漣「おじいちゃん一人で遠くまで行けるの?」
文子「ついこないだまではできたけど今は危ないわよ。でもどこだろう?前やってた定食屋かなあ」
一楓「あそこはもう別の人が経営してるでしょ」
漣「定食屋だったらバスに乗るはずだよ。何かおじいちゃん駅の方に向かってたみたいだよ」
文子「お昼には帰ってくるかしら。今日は土曜日だからみんなで食べようとお昼焼きそば作ろうと思ってたのに」
漣「えっ、焼きそば。食べたい、食べたい」
   電話が鳴る。文子電話に出る。
文子「はい八神です。えっ?老人が?えっ?それうちのおじいちゃんだと思います。すいません。千代田区の神田。神保町の交番ですね。はい。はい」
一楓「どうしたの?」
文子「おじいちゃん街で転倒したって。東京まで行ってて。倒れてるところをパトロール中の警察官が発見してくれて。千代田区の神保町の交番に今保護されてるって」
漣「今から行くの?焼きそばは?」
文子「こんなときにそんなの食べてる場合じゃないでしょ?おじいちゃん転倒したのよ」
作品名:まもなく時効 作家名:松橋健一