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自己バーナム

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 というのだという。
 一種の、
「占い師の詐欺行為」
 に利用されるものなのだが、本来は、そういう使い方なのだろうか?
 言葉までは知らなかったが。このようなバーナム効果の存在は分かっていた。
 だから、今回のモテキと思っている時期に、
「パチンコに行った帰り」
 あるいは、
「風俗の帰り」
 に自己嫌悪も、賢者モードも起こらない。
 起こるとすれば、それは、逆効果になる。
「逆バーナム」
 あるいは、
「自己バーナム効果」
 といってもいいだろう。
「癒しがほしい」
 というのが、究極の考えであり、これが、
「誰にでも該当するようなこと」
 とは考えるが、
「曖昧で一般的なことだとは考えない」
 という意識があることで、バーナムの逆の作用として、
「モテキ」
 のようなものを誘発するのではないだろうか?
 それを考えると。
「風俗も、パチンコも、必要悪の一つなのではないか?」
 と考えるようになっていた。
 離婚してから、結構長い期間が掛かったが。徐々に、
「自己バーナム」
 というものを形成していき。やっと、
「癒し」
 というものに辿り着けるような気分になったのだった。
 それを思うと、
「バーナム効果」
 というのは、詐欺などに使われることが多いが、使いようによっては、素晴らしいものになるのではないか?
 と感じるのだった。
「まず、何を求めるか?」
 ということを考えると、最初にそこにあるのは、
「癒しなのかも知れない」

                 (  完  )
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作品名:自己バーナム 作家名:森本晃次