いい靴♡(続・おしゃべりさんのひとり言138)
いい靴♡
僕は靴が好きなんです。
女性が靴好きって話はよく聞くけど、男性でも靴をいっぱい持ってる人いますよね。きっと。
スニーカーから革靴、ブーツに長靴、安全靴、サンダルに草履、下駄までいろいろ揃えたいんです。
社内ではよく歩き回るんで(履きやすいのを)と思うのですが、安い靴で十分だし、ぺったんこのズックみたいのを履いてました。
でも正直、扁平な靴底だと足の裏が疲れるんだよね。
作業靴だったら楽かもしれないと期待して、初めて“ワークマン”に行ってみました。
見た目はやぼったいけど黒ければいいかと、たった3000円ほどの雨天対応のスニーカーを履いてみたところ、それがすごく高機能で、履き心地がかなり良かったんだよ。
このお値段でこの設計は(マジすごい!)って思った。もう半年間毎日履いてるけど、こ・れ・が、自分史上、最もコスパのいい靴だと思います。(別にお店のまわし者じゃないよ)
スニーカーって、ナイキやアディダスみたいな有名ブランドでも4~5000円レベルのが出てますけど、すぐ踵がつぶれてきたり、表面が劣化してビニールにヒビが現れたり、雨だと中までびしょびしょになるもんでしょ。
そこではそんな常識を覆されて、柔らかいのにサポート感あって、濡れない蒸れない。形が崩れてもサービスポケットがあって、そこから指を入れて内部のサポーターを整えられるなんて。今僕の一番履き心地がいいシューズが、この“ワークマン”なんです。
一方、アメリカの“RED WING”って言う、ヴィンテージブランドのブーツが有名だけど知ってますか?
でも僕は持ってません。
(その中のあるモデルが欲しい!!)と、数年思い続けてるんだけど、復刻版じゃない当時の未使用品だと10~15万円くらいするんですよね。
イメージはカウボーイが履いているような、カッコいいワークブーツ。
ワークブーツって言っても、現代じゃこんなのを仕事用に履く訳ないよね。
革が分厚く、履き慣れるのに数年くらいかかりそうだもん。
つまりは、間違いなく履き難い靴ってことになるじゃない? でも欲しいんだよ~。
そんなに毎日ブーツを履くなんて、今の生活では考えられないし、迷ってるんです。
コレクションとして持ちたいだけなら買ってもいい。でも僕は履きたいので、足が痛くなるようなら困るよねぇ。
モンベルの登山靴でさえ、慣れるのにかなりかかりましたもの。
だから既によれた中古RED WINGを、お得に買うっていうのも選択肢に入れました。
ただ(汚くない?)そう思わずにはいられない。革ですもの、汗や臭いが染み付いてますって。絶対。
それで、そんな革ブーツのクリーニングの方法を、Youtubeで観て勉強中です。
なんと、お湯で丸洗いしてもいいんですね。洗剤とか漂白剤とかも使うそうです。
市販の、むしろ100円ショップのメンテグッズや安いハンドクリームなんかでも、皮革ケアに結構役立つようですし、うちにも革製品は結構あるんで、買う度にオマケでくれるブラシとか、専用オイルとか既にいろいろ持ってるから、なんとかなるんじゃない?
今は二の足を踏んでるけど、その内、革ブーツの自己メンテナンスに挑戦したいと思っています。
初めていい靴を履いたのは、20代中頃のことだったな。
それまでは高い靴って言っても、1万円くらいの靴しか履いたことが無かった。
ナイキの“エアージョーダン”が数万円なんて馬鹿らしく思っていた頃、ボスがGucciの革靴の中古を譲ってくれたんです。
(すげ~! Gucciだぁ~)と浮かれちゃいました。見た目はあまりキズもなく、
「まっだまだ、全然履けますやん」
「ちょ大きいんや」
ボスと僕は身長が1センチしか違わないので、高級な服のお下がりをもらうってことがよくあったんだ。この靴も僕の足にはピッタリだし。
それは黒い革靴なんで、冠婚葬祭用に取っておこうと思ったけど、装飾が葬式にはふさわしくないってことで、普段のスーツ姿の時にも履くことにしました。
すると違いがはっきりと分かるんですよ。今まで履いてた革靴との違いが。
柔らかいなめし革って、まるで靴下を履いているかのように、優しく足を包んでくれる。伸縮する包帯を巻いているような、そんなイメージなんです。何時間履いても全く疲れないような感じ。
普段履いてた革靴って、足をケースにはめ込んでいるようなものだったんですね。
そのいい靴も5年くらいで履き潰してしまいましたけど、その後すぐにそんな高級靴を買うことは出来ませんでした。まだまだ貧乏性だったし。
そして30代の時、アウトレットモールでGucciの店に入って、
「ええ!? これあるやん!」
懐かしいボスの靴と再会したんです。このデザイン(ずっと販売されている定番だったのか)と知りました。
但し値段は12万円の値札が付いてた。(うわ、ちょっと手が出せない・・・)
でも、店員さんが、半額のクーポンを配っておられました。ふむふむ、そういう販売戦略か。
「この靴も半額の対象ですか?」
「もちろんこちらの商品も、レジにて半額でお買い求めいただけます」
(いいサイズも残ってるし、買おうかな?)それでも高いけど、その良さはよく解ってるんで、6年履いて毎年1万円の値打ちだと思えば、決して高くない。
こういう判断をしました。ちょっと貧乏性から成長しようと。
むしろ以前の経験から、また安い靴を履いていることに抵抗があって(またいい靴を履きたいな)って5年くらい考えてきたんですよね。
作品名:いい靴♡(続・おしゃべりさんのひとり言138) 作家名:亨利(ヘンリー)