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痛み分けの犯罪

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 さらに、このレジ袋であるが、コンビニによっては、有料化ということになったとたん、客が知らないとでも思っているのか、今まであった、一番多きな規格というものを、取りやめたのだ。
 そして一番大きいといっている袋ですら、スーパーで買う袋に比べて、2まわりくらい小さいのだ。
 しかもである。薄くてすぐに敗れそうな袋であり、
「質も落とした」
 ということであろう。
 さらに、まだ腹が立つことがある。
「スーパーの一番大きな袋は5円なのに、コンビニの、通称、一番大きいといっている、スーパーから見て2まわり小さくて、すぐに破れてしまいそうな袋は7円である」
「2円くらいの細かなことで」
 という人もいるかも知れないが、そういうことではないのだ。
 コンビニにおける、
「あからさま」
 というか、
「露骨な嫌がらせ」
 ともいうべきやり方に腹が立つのだ。
「これで、コンビニエンスなどというのは、お臍が茶を沸かすではないか」
 というほどの、トンチンカンな話なのだ。
 それを思うと、
「最近のコンビニの店員が、外人どもばかりなのが、分かるというものだ」
 という、コンビニ業界の破綻が見えてきたような気がするのだ。
 そんな、今では、悪名高き、
「コンビニ」
 が増えてきたわけであるが、
 そのせいで、昔とスーパーの在り方が変わってきた。
 昔であれば、バックヤードと言われるところも、結構広く、倉庫のようなところもあってか、発注を行う方でも、ある程度は楽であった。
 というのも、昔は、
「棚に入らなければ、バックヤードに積んでおけばいい」
 という考えもあった。
 そもそも、
「今ほど、いろいろな商品が開発され、アイテムが増えたということもない」
 と言えるだろう。
 特に、アイテムの中には、
「キャラクター商品というもの」
 あるいは、まったく同じ商品でも、
「増量版」
 などと言って、
「違う商品」
 として扱うので、棚が必要だというものもあることだろう。
 ということは、それだけ、
「一つの棚に入る商品の数が少ない」
 ということになる。
 だから、たくさん発注しても、置くところも売り場もなくなってくるので、発注する数が少なくなるというものだ。
 発注には、見る点が、いくつかあるが、まずは一番の問題は、
「売り場の商品のどれが、売れ筋であったり、死筋であるかということを把握しておいて、売れる商品の数が少なくなってくれば、発注する」
 というわけだが、
「どこまで減れば、どれだけ発注する」
 ということが、発注というものの考え方である。
「ここでいう、
「どこまで減れば」
 というラインのことを、
「発注店」
 といい、
「いくつ発注すればいいか」
 ということで、その基準となる目安が、
「発注単位」
 と言われるものであった。
 何が変わってきたかというと、発注単位の問題である。
「棚に入るかずが限られていたのだから、棚にそもそも、10個しか入らないものを、昔のように、広くない倉庫で、20発注するわけにはいかない。だから、発注単位というものが次第に見直されてきた」
 ということである。
 昔であれば、
「発注単位が、ケース単位だ」
 というもの、例えばカップラーメンが、コンビニなどの出現で、バラに入荷することになる。
 問屋の倉庫には、メーカーからケースで入ったものの、バラされた、残骸のようなものが、散乱していることになる。
 それでも、それが時代の流れなのだから、仕方がないというものだ。
 昔は発注も、手で数字を拾い、電話で、注文していたものだ。
 それが、
「発注書をファックスする」
 というものであったり、
「端末を用いて、ハンディターミナルで、バーコードをスキャンして発注する」
 というものに変わってきた。
 今では、レジもセルフレジのようになっているが、発注端末などは、昔から、ハンディターミナルであった。レジのポス化は進んでいるが、なかなかセルフというところまえは、かなりの年月がかかったようだ。
 そんなスパーを中心とした、
「流通業」
 というものが、いろいろな形での、流れを持つようになった。
 たとえば、
「流通を小売りが担うのではなく、メーカーと小売りの間にある問屋というものをうまく使う」
 という方法である。
 メーカーから、問屋がケース単位で、モノを仕入れて、それを今度は、小売りに対して、商品を、納入するという形で、その問屋から小売りに対して、
「各店舗ごとに、納入する」
 というやり方であったり、
 問屋から、各小売が所有している流通センターに対して、
「ケース単位で納入し、小売りの流通センターから、各店舗に納入する」
 というやり方である。
 最初は前者が多かったが、次第に後者へと変わっていく。
 ちなみに、メーカーから直接、小売りにいかないのは、
「メーカーへの発注単位が、数十ケースが一つの単位ということいなっている」
 ということから、とてもではないが、
「小売りの倉庫に、すべてのアイテムが入るわけがない」
 というわけであった。
 後者に変わっていった理由には、いくつか考えられる。
 まず一つは、
「スーパーが都心部などにあって、そこに各納入業者が押し寄せれば、場所的にトラックを止める場所がないのと、さらに、そのために、納入時間がバラバラになったりすることで、効率が悪い」
 ということである。
 しかし、一旦、物流センターに集めた上で、
「すべて、発注したものがいくつかのかごにすべて入っているとすれば、納入は一度で済む」
 というわけである。
 ということになると、問題は、
「どこが物流センターを持っているか?」
 ということである。
 小売りがもっていればいいのだが、小売りもすべての小売りが持てるわけはない。
 そこで考えられたものとして、デイリー商品やチルド、冷凍などのような、
「日持ちのしないもの」
 あるいは、
「毎日納入が必要なもの」
 という業者による。
「共配」
 というものである。
 略さずに言えば、
「共同配達」
 であり、配達する時に、どこか代表となる問屋に商品を集めて持ってくるというものだ。
 問屋のセンターで、商品を、
「店舗ごとに仕分ける」
 というパターンと、
「納入業者が、店舗ごとに分けて持ってくる」
 というパターンがあるが、基本的には前者ではないだろうか?
 下手をすれば、
「箱の中に、ほとんど入っておらず、箱だけがかさばる」
 ということになりかえないからであった。
 それを考えると、問屋の時点で、再度仕分け直すという手間ができるが、配送効率としては、詰め替える方がいいだろう。
 そうしないと、箱が足りなくなることもあるし、トラックにも、商品が載り切れなくて、「トラックの台数ばかりが、増えてしまう」
 ということになりかねないからだ。
 そして、この方法で、
「最終的に、一度の納入機会で、納めることができる
 という、物流センターを運営するやり方で、納入するというやり方もあるのだった。
 この場合の、
「共同配送」
 というシステムは、どうしても、納入時間に制限がある場合などに多いだろう。
作品名:痛み分けの犯罪 作家名:森本晃次