(中編) 黄金山基地の未確認生物たち:やっと先が見えてきた
だけど私はまだ訳わかりませんでした。
「魚心あれば水心、それは諺としてはわかるけどな、我々の場合、魚心なんてなかったぞ、本来なら串焼きにされるところじゃなかったのか?」と首を傾げました。
すると浩二はこぶしでドンと胸を叩き、「俺たちは学校を卒業しても未確認生物を追っ掛けてきた、そしてその結末として、これからどんな艱難辛苦があろうがKASIKO星人たちと共に生きていくと決めた、それが魚心であり、それを許したことが彼らの水心なんだよ」とヤケに偉そうに言いやがる。
私は「ふうん、そうなんか、俺の場合はただ娑羅姫が好きなだけなんだけど」とボソボソと。
そんな時にKASIKO星人の黄金山基地代表、言い換えれば自治会長がスーと近寄ってきました。
作品名:(中編) 黄金山基地の未確認生物たち:やっと先が見えてきた 作家名:鮎風 遊