小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

(後編) 黄金山基地の未確認生物たち:私の一番は魔界平娑羅

INDEX|3ページ/6ページ|

次のページ前のページ
 

 だけれども、メッチャ『???』ですよね。
「そんなの大量のゴールドがいるっしょ、黄金山の地下鉱脈の金はあまりないし、……、どうするんよ?」と浩二が疑問を投げ付けました。
 すると横にいた浩二の妻のマーマー・ママが「あんた、心配いらないわ、白鳥座には黄金星というのがあってね、そこの金を使えば良いってね、KASIKO星人の自治会長さんが言ってくれてはるわ」と。
 だけどね、『???』、――、話しが今ひとつ飲み込めない。
 私は訊きました、「白鳥座の黄金星、そこの金を使えば良いって、それは有り難いことだけど、ところで、その宇宙時空弾丸カプセルの船長は一体、……、誰なの?」と。
 シーーーン、シーーーン、シーーーン。
 長ーい静寂が。
 その状態をもう少し正確に言えば、痛々しい76秒の時が刻まれました。
 そしておもむろに妻が、いえ娑羅女王が白魚のような長い人差し指を私に向けられてきました。
「これは私たちが愛する地球の問題なのよ、自らの手で解決しなければ、宇宙で生きていけないの、ね、わかってくれるわね」と。
 それから穂先に停まった赤トンボを捕獲する時のように指先を私の眼前でくるくる回されて……。あれれれ、お目々が回るじゃないかと感じていると、娑羅女王はもう一歩私の前へと進み来られて……、デコピン一発、ピ~ン!
 それから強い口調で「本日ただ今、ご飯のお供からキャプテンに昇進させる」と。
 私はこれで目が覚めてすべてを飲み込むことが出来ました。
 あ~あ、その時が遂に来たかと覚悟決めました。
 娑羅との間に出来た子供達もいずれ地球宇宙人として宇宙のために羽ばたいて行ってくれることでしょう。
 侍ダディとしてはここはしっかり使命を果たして行かないと恥ずかしい。
 私はそんな思いに至り、妻である女王に一言、――、「御意!」