認知症に遠い心の持ち方
その4
極最近車を傷めたので、今が免許返納の年貢の納め時ではないかと思いだした。
車を運転しない生活は30歳半ばまで遡ることになる。
当時はそれが当たり前で、しかも夫の運転で出かけることができたので何ということもなかった。当時住居は街はずれにあったのでバスより自転車で出かける方が多かった。体力もあり自転車で市街地まで出かけていた。
だが今は年をとっている。
街の中心地に居ながら徒歩での移動も難しくなった。自転車はいつの頃からか乗らなくなっていた。もし乗っていたとしても今は車より危ない気がする。
作品名:認知症に遠い心の持ち方 作家名:笹峰霧子