認知症に遠い心の持ち方
その4
前回まで書いてかなりの時間が経ちました。
私の暮しは大した変わりはありませんが、人との付き合いが少なくなったように思います。ほとんどが高齢者なので自分のことで精一杯という人ばかりということです。私の方から誘えばどこかの店で話ができる人が数人いるだけでもありがたいことだと思っています。
私自身にも一日の決まったスケジュールがあるので、声掛けをするのは二、三か月に一度できたら良いほうです。予約の日が来るのを楽しみに待っていてくれる人がいて、その気持ちをきくとうれしいです。
身体の都合や家庭環境で一緒に出掛けられない友人もいる中、そのよろこんでくれる友達が思いがけない方との食事会を提案してくれました。
紹介してもらった方は私より少し年上で、生まれも育ちも容貌も尊敬していた人なので良いご縁ができたことをうれしく思っています。
作品名:認知症に遠い心の持ち方 作家名:笹峰霧子